死なないでくれよ、ちびっこギャング
わたしは、病院のベンチに座っていた。
くすんだクリーム色で、廊下にはどこか懐かしい雰囲気の明かりが灯っていた。
長い廊下は、学校を思い出させる。
わたしは学校以外で、こんなに長い廊下を知らないだけかもしれない。
デパートみたいに入り組んだりしていなくて、人はみなベンチに座ったり、壁際に立ったり
そしてデパートみたいな、ふわっと浮足立つような明るさとは、やっぱり異なっていた。
電気はみんな、同じ電気なのに。
*
このあとの治療は、痛みを伴うものだと理解していた。
最初の