マガジンのカバー画像

砂時計が落ちるまで

1,251
音の日記。メインはピアノ即興日記。まとめ動画はYouTubeにて → https://www.youtube.com/channel/UCjLbPL5sZuwpiix5nXo80… もっと読む
運営しているクリエイター

2020年11月の記事一覧

2020_1129_臆病ワルツ

舟は、もう出てしまった 片道の切符だけを、握りしめ 水飛沫をあげて 名前だけしか知らない、街へ 僕は、不安で息を呑む それでも、 旅立った港を、見送る あの港に残ったとしても きっと、不安なままだったから 僕は今日、 寂しさを抱きしめたまま 未来の白地図を、静かに見つめている

2020_1128_これはわたしの、身勝手な願い

然るべき時に 迫りくる闇に あかりを灯す、準備をしている あなたが、 迷わないように 苛烈な時と 冷たい闇が あなたを、覆っても わずかな、道標になりますように あなたが、 孤独に溺れないように 祈りを込めて 知識を蓄えて わたしは、待っています。 いつでも、想っています。 【photo】 @TripGirrrrl https://twitter.com/TripGirrrrl

2020_1127_どうかそのときまで、悠久の祈りを

安全な道なんて、どこにもないのに あなたはどうして もっとも、険しい道を往くのだろう それでも、 あなたの瞳に宿る 決意と信念は どうして、ひとつも 揺れてはくれないのだろう 旅の、無事を祈ります。 どうか無事に どうかずっと、無事に あなたの明日が、明るいように あなたにできることは、なにもない と云うのは、あまりにも寂しいから あなたを、信じている。 この先の旅で、もし、あなたがわたしを呼んでくれたならば どうか、そのときに どうか、そのときまで 【photo】 @TripGirrrrl https://twitter.com/TripGirrrrl

2020_1126_秋に咲く、薔薇からの手紙

たまにはさ ゆっくり歩こうよ いつも、 なにかに、急かされているみたいだけど なにかが、足りないような気持ちだけれど 花の香りもわからないような ミルクティーの甘さに救われないような そんな毎日は 少しだけ寂しいよ たまにはね ゆっくり、息を吸って 時間に抗えなくとも 人生が苛烈であろうとも やさしさは どこにでも、 きっと、あふれている 【photo】 amano yasuhiro https://note.com/hiro_pic09 https://twitter.com/hiro_57p https://www.instagram.com/hiro.pic09/

2020_1125_あなたのとなりで、笑っていたいだけなのに

そんなこと言わないで 迷惑かけたね、なんて言わないで それくらいで怒る人って、思われちゃってるのかな? 不安になっちゃうよ 気遣うことと 信頼することは どちらも愛情に紐付いているのに どうしてこんなにも、異なってしまったんだろう。 あなたを、信じたい あなたを、信じている でも時折わたしは、 不用意に「ごめん」と思いながら あなたのつぶやく「ごめんね」に 悲しくなってしまうんだ。 わたしはただ あなたのとなりで あなたが時折、ほほえむのを 笑って、見つめていただけたのに。 【photo】 amano yasuhiro https://note.com/hiro_pic09 https://twitter.com/hiro_57p https://www.instagram.com/hiro.pic (うまくいかないね) (うまくいかなくてごめんね、て言っちゃうね)

2020_1124_ほんとうは、手紙なんて欲しくなかった

呪いのように いくつかの言葉を紡いで あなたは、 僕に預けて行ってしまった この先の ながい、ながい旅路を 僕は、あなたに呪われたまま 歩み続けなければならない この場所に残された僕は もう、投げやりになることも許されない。 それでも、 何度もその言葉を あなたの瞳に宿る光を、思い出して 僕はここに 残されたことを、思い知る。 それが、 あなたに預けられた「生きる」ということ そのものなのだと、思っている。 【photo】 amano yasuhiro https://note.com/hiro_pic09 https://twitter.com/hiro_57p https://www.instagram.com/hiro.pic09

新しい動画をアップしました→【3分間やる気スイッチ】わたしの部屋

今更かよ!かもですが、松永さん曲、直感で好きだと思ってた曲にベース付けてみましたʕ⁎̯͡⁎ʔ༄ 数日前に、弟からこんな連絡をもらった。 おとうと、と呼んでいる人。 https://twitter.com/shohei_k1108 音楽を通して知り合って、何年経つだろう。 最初、大学生だった君は、もう30を越えたところだ。 ライブハウスやスタジオ以外でも、たくさんの時間を過ごした。 わたしが死にそうだったときに「がんばりましたね」と肩を叩いてくれたのも ずっと家にいて気が

2020_1123_いつでも探してる

流れゆくものを 捕まえようとして 何度も、立ち止まる 僕の欲しかった物の 名前を、考えてみる 晴れた日も 雨の日も どんな季節も いつもの傘が 僕を、守り抜いてくれるみたいに ほんの少し 安心して、生きたかっただけ 【photo】 amano yasuhiro https://note.com/hiro_pic09 https://twitter.com/hiro_57p https://www.instagram.com/hiro.pic09/

2020_1122_雑踏をさまよう、僕だけの旅路

行き交うひとの中で 必死に、僕の居場所を探している この街には ひとが多すぎて どこへでも座れる錯覚と 僕なんかいなくても 平気な世界が、まわり続けている ひとの少ない街ならば 僕の居場所は、あるのだろうか? 僕は、首を振りながら 赤信号を見つめている 僕の居場所は、 僕が座りたいと願う場所は ひとの多さなんかじゃなくて 誰かに求められることじゃなくて 僕が、 僕自身で、 きちんと、望まなければならない だから、 今日も僕は 居場所と探す旅の、途中なんだと思う。 【photo】 amano yasuhiro https://note.com/hiro_pic09 https://twitter.com/hiro_57p https://www.instagram.com/hiro.pic09/

2020_1121_魔法の薬

ひとつずつを 絶妙なバランスで 正義を貫いて 掛け合わせてきたつもり 何かを欠いたら 爆発するような、 危険と隣り合わせでも 僕は、 前に進むことを 次を、 織り成すことを どうしても、 辞めることができなかった 【photo】 @TripGirrrrl https://twitter.com/TripGirrrrl

2020_1120_美しく咲く、花の持つ記憶

どれほど、美しく咲く花も かつては、蕾で かつては、地中で眠っていた 然るべきときを、待ちながら 太陽にも、雨にも恵まれながら 力を、蓄えてきたこと。 どれほど、美しく咲く花も そうして、ここまでたどり着いたことを 僕は、 忘れたくないんだ。 【photo】 amano yasuhiro https://note.com/hiro_pic09 https://twitter.com/hiro_57p https://www.instagram.com/hiro.pic09/

2020_1119_未来パレット

置き忘れた感傷の 答えの出ない傷跡を 抱え続けてきたけれど ひとつひとつが いま、 鮮明な色になる 乾いたパレットに 水をさすほど 濁っていくはずだったのに 泳ぎ続けた、パレットに 浮かび上がる色を 僕は、美しく思う。 時間がかかったね 正しいかどうか、わからなかったね いまも、不安が消えたわけじゃないけど 歩み続けてきたこと この色を、 僕は、答えと呼ぶのだろう 【photo】 amano yasuhiro https://note.com/hiro_pic09 https://twitter.com/hiro_57p https://www.instagram.com/hiro.pic09/

2020_1118_わたしがいる

今日も、この場所にひとり わたしだけの、秘密基地 わたしのことを知る人は 誰もいない ここで出会えるのは、過去のわたしだけ 「だめだったよ」 「でも、頑張るね」 宙を舞う声が 耳元でささやく。 憶えているよ、大丈夫だよ。 わたしは声に出さずに、つぶやく。 何度でも転ぶよ うまくいかないことばっかりだよ いつも何かが、足りないんだ。 でも、 ずたぼろになりながらも 勇気を振り絞った、あの日のわたしが この場所に、まだ立っている。 忘れないよ、君のこと。 だから、大丈夫だよ。 【photo】 amano yasuhiro https://note.com/hiro_pic09 https://twitter.com/hiro_57p https://www.instagram.com/hiro.pic09/

2020_1117_思い出が、どれほど遠くへ行ってしまっても

思い出が、 どれほど遠くへ行ってしまっても なくなってしまったわけではないよ 形を変えることが 少しだけ、寂しいかもしれないけど 形を変えてまで わたしのそばを、ただよい続ける思い出は いつでも、宝箱の中に、眠っているから ずっと同じ場所にはいられなくて それもやっぱり、寂しいかもしれないけれど 離れたのは 嫌いだからでも 薄情だからでもなくて あなたを、言い訳に したくなかっただけ 思い出を抱えるわたしを、 わたしだけは、許してあげるの 【photo】 amano yasuhiro https://note.com/hiro_pic09 https://twitter.com/hiro_57p https://www.instagram.com/hiro.pic09/