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午前3時のひとりごと

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友達にしか話せないこと。家族のこと、からだのこと、やさしくないこと。午前3時に、滑らせた口元みたいな。生産性の低い個人的な作品集。
2023年8月、更新停止。ありがとうございました。 今後の有料記事や内緒話は、メンバーシップにて
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#孤独

僕だけのさびしさ

さびしくてたまらないとき、君を抱きしめることを辞めた。 * 「今日は帰れない」と連絡がきた夜に、このエッセイを書いている。 同居人は、ときどき帰ってこない。 そのたびに電話をかけていて、深夜の執筆中のわたしを苛立たせた。 わたしは、執筆中に声をかけられることをとても嫌う。 30をとっくに越えたおとなが、深夜にどこにいようと構わないのだ。 愛があるなら、「帰れない」の一報だけ欲しい。 「帰れなくてごめんね」と、言われることも嫌いだった。 べつにわたしは、君がいなくても平

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