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【勉強法】子どもの「自己評価」と「発達段階」の関係とは。

自分に都合の良い情報を集めるという才能に恵まれたJUNです!

みなさんの学校にもありますでしょうか。「学校評価アンケート」なるものが。もちろん、公教育といえどもサービス業。お客様である、親御さんもとより、子どもたちの満足度には真摯に向き合わないといけません。

本日は、そんな話題。

我が校も、子どもたちに「アンケート調査」を実施して、子どもたち一人ひとりの「学びに向かう姿勢」を回答してもらっています。もちろん、回答してもらったからには、穴があくほど集計結果をながめるのですが、ふと疑問に思ったのです。

本当に、本当の本当に。子どもたちは、「自分の学び方を振り返ることができているのか。」ということを。

そこで、おもしろい情報を発見したので、シェアさせていただこうと思います。

▶「やる気」と「発達段階」の不思議な関係。

僕の学校では、子どもたちに答えてもらうアンケート項目に必ず、

「あなたは、自分から進んで勉強しようとしていますか。」

という項目があります。

もちろん、学習に対する「意欲」をどストレートに質問しております。ここで言う「意欲」というのは、「自分から進んで勉強へ向かう姿勢。」いわゆる、「内発的動機」を知りたいのです。

きっと、みなさんの学校でも同じような結果となることは間違いないと思うのですが、往々にして、「多くの子どもたちは、頑張っている。」という結果になることでしょう。

さて、この「内発的動機づけ集団」が、中学、高校と成長していくと、結果が変化していくのですが、「どのように変わっていくか。」をぜひ予想してみてください。

正解は、


「学習への『やる気』は、小学校で最も高く、次第に減少。そして、高校生で最も低くなり、大学生で少し上昇する。」

という結果となったのです。
#内発的動機づけと自律的動機づけ

なんということでしょう!

過去記事で、「幼少期」がめっちゃ大切!という内容を書きましたが、「小学校段階」も大切だということが分かるのです。

しかし、慌てるのはまだ早いです。一旦落ち着いて、席につきましょう。この続きを読んでみてくださいね。

▶本当に「小学生」時期にやる気MAXなのか。

この調査のおもしろいところはこれからです。

そもそも、内発的動機づけが小学校でMAXになり、その後下がり続けるのかという結論には、様々なものがあり、その中には、

「小学生の方が自己評価が甘い。」

という主張もあります。

確かに、「自己評価」をしてもらうと、とりあえず「できた!」に〇つける強者がいることは事実です。もちろん、信じる気持ちは大切なので、「いやいやいや。」とは言いませんが、中学生や高校生の方が、「自分のことを客観的に振り返ることができる。」という意見には一理あるでしょう。

そして、「大学生で再び上昇する。」のにも理由があります。大学生の大きな特徴は、「受験から解き放たれた。」ということでしょう。中学校、高校は、どうしても「受験」という一大イベントが控えているので、なかなか「自由な学習」とはいきません。すると、「内発的動機づけ」が下がっていくことも納得ですよね。

そして、受験から解き放たれた大学生たちは、「本当に自分が学びたいこと。」を追求し始めるので、「内発的動機づけ」が上昇すると思われます。

前置きが長くなってしまいましたが、おもしろい実験というのは、次のようなものです。

「大学生の被験者に、小、中、高の自分自身を振り返ってもらい、『どれだけ自発的に学習に取り組んでいたか』を評価してもらった。」

のです。

さて、気になる結果はどうなったでしょうか。

なんと、

「小学生のときは、確かに『内発的動機づけ』も高いが、『外発的動機づけ』も同じくらい高かった。」

という結果が出たのです。

分かりにくいので、ざっくり説明すると、

「小学生のときは、自らの興味・関心で学習へ向かっている子どもと、親や教師などの他者から促されて学習へ向かっている子どもの割合が、同じくらいであった。」

ということなのです。

この結果から考察すると、

「やはり『小学生』という時期は、確かに『やる気』はある。しかし、その『やる気』をうまく発揮するためには、『大人の介入も必要である。』」

ということなのです。

小学生くらいの発達段階の子どもの中には、

「大人に導いてもらった方が、安心して勉強に取り組むことができる。」

という子どもさんもいるということが示唆されたのです!

▶まとめ。

本記事では、「やはり大人の介入は大切!」という内容をまとめました。

もちろん、小学生ですから、「自分で計画を立て、見通しをもって追求していく。」ということを最初から求めるのは難しいでしょう。

さらに、自己評価アンケートからも分かるように「自分のことを客観的に見ることができない。」という発達段階であるということも大人が介入すべき根拠となります。

もちろん、高学年であれば、介入を拒まれるパターンも考えられます。とすると、やはり「低学年のうちに学ぶことのおもしろさ。」を経験させてあげたいものです。

ぜひとも、「勉強は、自分で進めるから楽しい。」ということを納得感をもって行動していくことができるよう子どもに支援していきましょう!!


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