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【教師向け】5年社会~地理的環境と人々の生活 国土編~

この単元は、5年生の社会科を通して初単元となる。ここで、心がけておきたいのは、「社会科は楽しい!」と子どもたちに興味・関心をもってもらうことを最優先に考えるということである。

社会科の楽しさは、「知らないことを知る。」「なぜ?どうして?と思ったことを追究する。」ことにある。逆に、つまらなくしてしまう要因の1つは、教師の説明が長くなってしまうことにある。教師に知識があると、ついつい説明が長くなりがちである。説明が長くなればなるほど、子どもの意欲は減退していくことを肝に銘じておきたい。

その上でこの単元は、「地理的環境と人々の生活」に区分されるものであり、主に①我が国の国土の様子と②国土の自然環境やこれに適応している人々の生活の2つの学習内容が含まれている。

ここでは、①の我が国の国土の様子について身に付けさせるべき知識と授業展開案を考えた。子どもたちの実態をみとった上で、参考にできるところは使っていただけると幸いである。

「学習を進めていく上で気を付けたいこと」は、上記にも述べているが、

・子どもに「社会科」は、楽しいと思ってもらうこと。
・知識は子どもの発言から獲得していくこと。
・地図や地球儀を存分に使い、体験的に知識を身に付けていくこと。

これらを意識したい。

また、資料を見ていただけると分かるが、この単元の難しさは、

・知識の獲得がメインであることから、思考場面が設定のしずらい

大陸や海洋、国の名前から、緯度・経度まで、覚えるべきことがたくさんある。逆に、「なぜ?どうして?」と問題解決的な学習にすることが難しい。資料の方には、「日本は、本当に小さな国なのか?」「どうして、小さな島を奪い合うのか?」のような思考でそうな案を出した。

また、どうしても、知識を獲得するために教師の説明が必要な場合は、

・なるべく短時間で的確に説明する。
・クイズや豆知識でハッとさせる。

ことが、手立てとなる。あとは、地球儀を思う存分に使ったり、子どもたちの生活経験から得た知識を活用することで、楽しく学習できる。

その際、事前に確認しておきたいことは、

・地球儀の数
・地球儀の情報量

である。地球儀の数は、最低でもグループ(4人)に1つはほしい。また、地球儀のサイズや情報量もさまざまである。新しく購入する場合は、なるべく情報量の少ないものをおすすめしたい。地球儀の種類によっては、標高や海山など、ものすごく詳しいものもあるが、ここで学ぶべきことは基本的な読み取りである。緯度・経度は、特に読み取ることが難しい技能である。取り入れられる情報が絞られている地球儀をおすすめする。


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