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バラの歴史とマリア様がみてる

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バラの歴史と、マリア様がみてる この二つの共通点を探していきましょう
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バラの歴史からみたマリア様がみてる「チェリーブロッサム」と「日本のサクラ」

バラの歴史からみたマリア様がみてる「チェリーブロッサム」と「日本のサクラ」

ごきげんよう、はねおかです。
今回はチェリーブロッサムにスポットを当ててみたいと思います。

チェリーブロッサムでは、乃梨子は自分のことを「逆・隠れキリシタン」と呼んでいます。カトリックへの信仰心は微塵もなく、仏像の造形美に見せられている自分を正しく異端だと認識しています。

副題のチェリーブロッサムは、ご存知サクラのことです。バラ属の中ではとりわけ大きな木になります。

サクラは北半球に分布し、

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バラの歴史からみたマリア様がみてる「いとしき歳月(後編)」と「バラの本数と花言葉」

バラの歴史からみたマリア様がみてる「いとしき歳月(後編)」と「バラの本数と花言葉」

ごきげんよう、はねおかです。
そろそろバラの二番花の季節ですね。
現代バラ(ラ・フランス以降のモダン・ローズ)は60日おきに咲く四季咲き性を持っていますから、春の一番花を早めに切った場合は二番花の咲く時期、というわけです。

さて、今回は「いとしき歳月(後編)」と「バラの本数と花言葉」についてです。

花にはそれぞれ花言葉が与えられていますが、色や本数によって変わってくるのをご存知でしょうか?

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バラの歴史からみたマリア様がみてる「いとしき歳月(前編)」と「エリナ」

バラの歴史からみたマリア様がみてる「いとしき歳月(前編)」と「エリナ」

ごきげんよう、はねおかです。
先日、神奈川県にあるバラ園「生田緑地ばら苑」に行ってまいりました。

いいバラ園でした。

そこでボランティアの人のバラのガイドを聞いていたら、無性にバラに触りたくなって、荒川区のボランティアであるバラの会に入会しちゃいました。
これからは僕の培ってきたバラ栽培技術を披露しちゃうゾ☆

さて、今回は「いとしき歳月(前編)」です。
要約すると、麗しの黄薔薇さまが、日夜別

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バラの歴史からみたマリア様がみてる番外編「水野蓉子さまの名前を考えよう」

バラの歴史からみたマリア様がみてる番外編「水野蓉子さまの名前を考えよう」

ごきげんよう、はねおかです。
今回は水野蓉子さまのお名前について考えてみたいと思います。

水野蓉子さまのお名前に関するエピソードは、いとしき歳月(後編)に記述があります。

いくらなんでも、親が自分の可愛い一人娘に「養子」とは名付けないでしょう。
聖さまの、当時の他人への無関心っぷりが分かりますね。

実際、アクセントとしては芙蓉と扶養では違います。
芙蓉はフにアクセントがつき、扶養ではヨにアク

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バラの歴史からみたマリア様がみてる「ウァレンティーヌスの贈り物(後編)」と「コウシンバラ」

バラの歴史からみたマリア様がみてる「ウァレンティーヌスの贈り物(後編)」と「コウシンバラ」

ごきげんよう、はねおかです。
今回はウァレンティーヌスの贈り物(後編)です。

ウァレンティーヌスの贈り物(後編)は、バレンタイン企画である三薔薇さま方のデートの様子を描いた「ファースト デート トライアングル」、前編の裏話に繋がる「紅いカード」、水野蓉子さまが主役の「紅薔薇さま、人生最良の日」の三つの話で構成されます。

今回フューチャーしたいのは、「紅薔薇さま、人生最良の日」です。

一言で説

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バラの歴史からみたマリア様がみてる「ウァレンティーヌスの贈り物(前編)」と「ピース」

バラの歴史からみたマリア様がみてる「ウァレンティーヌスの贈り物(前編)」と「ピース」

ごきげんよう、はねおかです。
今回はウァレンティーヌスの贈り物(前編)です。

このお話は、マリみて世界においては、山百合会と一般生徒との敷居を下げた画期的なお話ですね。
蓉子さまの悲願と、新聞部三奈子さまの行動力があって達成されたものです。

バラの歴史の中で、最も画期的なバラといえば、「ピース」をおいて他にないでしょう。

ハイブリッド・ティー・ローズは、ティー・ローズと、ハイブリッド・パーペ

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バラの歴史からみたマリア様がみてる番外編「桂さんの名前を考えよう」

ごきげんよう、はねおかです。

先日、ネットサーフィン(死語)をしていたら、ふと目に留まった記事がありました。

さて、マリみての世界では、生徒会役員を「紅薔薇さま」と書いて「ロサ・キネンシス」と読みますが、これは学名(サイエンティフィック・ネーム)です。

学名は生物の分類のために付けられる、ラテン語で名付けられれた唯一無二の名称です。
生物学者リンネにより体系化されたものです。

学名は属名(

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マリみてこぼれ話「山百合会はなぜ山百合会なのか?」

マリみてこぼれ話「山百合会はなぜ山百合会なのか?」

ごきげんよう、はねおかです。
今回はバラではなくユリからマリみてを考えてみたいと思います。

山百合会とは、マリア様がみてるの世界での生徒会の呼び方ですね。
マリア様のお心にちなんで名付けられたそうです。

この文章から、3つの点について解説していきたいと思います。

1.「マリア様のこころ」とは?

「マリア様の心は、青空であり、樫の木であり、ウグイスであり、山百合であり、そしてサファイアなので

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バラの歴史からみたマリア様がみてる「ロサ・カニーナ」と「ザ・ハーバリスト」

バラの歴史からみたマリア様がみてる「ロサ・カニーナ」と「ザ・ハーバリスト」

ごきげんよう、はねおかです。
今回はロサ・カニーナをバラ目線からアプローチしていきたいと思います。

ロサ・カニーナ。
マリア様がみてるのタイトルの中で、バラの品種名が付けられているのはこれだけです。

こちらが、ロサ・カニーナの実物です。

ロサ・カニナ(Rosa canina)

分類:原種バラ
樹形:半つる性
四季咲き性:一季咲き
花色:白の一重咲きにピンクの覆輪

以前、バラの歴史とマリみ

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バラの歴史からみたマリア様がみてる「いばらの森」と「バラのトゲ」

バラの歴史からみたマリア様がみてる「いばらの森」と「バラのトゲ」

ごきげんよう、はねおかです。
今回は、いばらの森です。

いばら。これは元々は棘のある植物の総称でした。
例えば、バラ科ではないサルトリイバラ。この植物にはトゲがあります。
また、別のものでは有刺鉄線をバラ線と呼んだりするようです。

「綺麗なバラにはトゲがある」の言葉は大変有名です。
実はこのトゲ、なんのためにあるのか良く分かっていないものなのです。
何か(構造物など)に引っ掛かりをもたせて自分

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バラの歴史からみたマリア様がみてる「黄薔薇革命」と「ソレイユ・ドール」

バラの歴史からみたマリア様がみてる「黄薔薇革命」と「ソレイユ・ドール」

ごきげんよう、はねおかです。
前回は、「地味な生徒、福沢祐巳」と「地味なバラ、ノイバラ」から話をしてみました。

今回は2作目、「黄薔薇革命」です。

マリみて世界においては、上級生と下級生の差は絶対とされ、下級生が歯向かうなど論外とされています。
そこに、妹から姉妹を解消するという、前代未聞の事件が起こる…といったお話。

バラの花色は色々ありますが、原種系バラの名前を付けられているマリみて世界

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バラの歴史から見たマリア様がみてる「マリア様がみてる」と「ノイバラ」

バラの歴史から見たマリア様がみてる「マリア様がみてる」と「ノイバラ」

ごきげんよう、はねおかです。
これまではマリみての中で出てきたバラ「ロサ・キネンシス」や「ロサ・カニーナ」などから、マリみての登場人物との共通点を探してきました。

先日、僕も参加しているマリみてワンドロのお題が変わりました。
作品タイトルになったんです。
今でも僕はバラの品種名からSSを書いてきましたが、その前に考えていたのがこの企画。
バラからマリみてをもう少し深堀りできないか、と思ったのです

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バラの歴史とマリア様がみてる「貴族の赤いバラ」

バラの歴史とマリア様がみてる「貴族の赤いバラ」

ピエール=ジョゼフ・ルドゥーテという人物をご存知でしょうか?
彼の名前は、バラの歴史に触れる上では欠かせない人物です。

ナポレオン皇帝妃ジョゼフィーヌは、当時ヨーロッパに存在した大半のバラを、自身のマルメゾン宮殿に集めさせました。
今と異なり、植物を生きたまま輸送する、という事が難しい時代。
このバラ園を維持するためにかなりの額の費用を投じたとか。

そのジョゼフィーヌのバラを、宮廷画家として描

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バラの歴史とマリア様がみてる番外編「孤高のバラ、ロサ・ペルシカ」

マリア様がみてる、に登場したバラといえば、「ロサ・キネンシス」「ロサ・ギガンティア」「ロサ・フェティダ」と「ロサ・カニーナ」
短編「温室の妖精」で登場した、テリハノイバラとサンショウバラ。これもそれぞれ「ロサ・ウィクライアナ」「ロサ・ヒルトゥーラ」となります。

これらは学名というもので、スウェーデンの植物学者リンネ(1707-1778)が生物を体系だてて分類したものが、現在まで引き継がれています

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