見出し画像

『レーザー』変身!

レーザの威力の凄まじさや、見た目や言葉としての響きの格好良さに目が行きがちで、あまり気にされていないのがレーザへの変換効率である。
これからお伝えする通り、元のエネルギー(ぶっちゃけ電力)からレーザへの変換効率はあまり高くない。
それでもレーザ加工が産業で使われるのは、レーザに変換するために必要な電力が他の加工装置より大きくなかったり、電気と水に空気や不活性ガスだけで加工装置として成り立つ低ランニングコストにある。
さらに言えば、ランニングコストが低いうえにレーザでしかできない高付加価値な加工ができるので、製品の差別化に特許出願もできてコスパ抜群だ。
レーザ加工装置の導入を躊躇する企業に、いつまでも導入コストばかりに注目しないで、加工する製品に上乗せできる利益を加味してCoOを計算せんかい、と言いたいくらいだ。

さて言いたいことを言ったので、レーザへのエネルギ変換効率に話を戻そう。
レーザはレーザ発振媒質に外部からエネルギを与えることで初めてレーザの元になる光子が生まれ、光子を仕事ができるまで成長させてから外に出す。
レーザの作られ方はこちらの記事を見て頂きたい。

レーザ発振媒質から光子を出すために必要なエネルギが、レーザのエネルギ源である。
そしてこのエネルギ源は、ほぼほぼ電力である。
レーザ発振媒質に黄色いネズミのように直接ピーカーチューと電力をくらわせて出るレーザはCO2レーザくらいで、ほかのレーザは黄色い大将が能力全開で出す光をレーザ発振媒質に当てることで作り出される。
意外かもしれないがレーザを作り出すエネルギー源もレーザかランプの光なのが、今のレーザなのだ。
もう卵が先か鶏が先か議論を超えるが、レーザ発振媒質にエネルギを与えるレーザは半導体レーザかフラッシュランプであり、そのどちらのエネルギ源も電力なので大元のエネルギ源はやっぱり電力に辿り着く。
現状としてレーザのエネルギ源は電力なのである。

ちょっと前置きが長くなりすぎてしまったので、電力からレーザへの変換効率は、次の記事でお伝えさせて頂く。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?