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【投資】失敗はいつもおすすめ銘柄(c/w 新聞逆張り戦略)

市場は日米の選挙が不透明すぎて上がるに上がれない! それなりに悪いものを織り込んでいると思われる。もちろん、結果がもっと悪ければ、株価はさらに下がる。

米国はどちらが勝てばいいという話ではなさそうだが、トランプ氏がややリスク視されているように見える。

日本は完全に現体制が長期政権になれるかどうかが見られている。

失敗はいつもおすすめ銘柄

全体感はこれくらいにして、今回は「おすすめ銘柄」は基本的に失敗するという話。これまで、「他人のおすすめ」を根拠に買った銘柄はすべて失敗している。

投資をはじめたばかりのころ、日経ヴェリタスで、ある海外のファンドマネージャーがこの企業は素晴らしいと勧めていたので、宅配水で有名な「ナック(9788)」を買った。

それなのにまさか! あのアベノミクス相場のなかでこの銘柄だけが10年近く買値を上回らなかった。こういう状態を「塩漬け」という。あまりに長期間なので、高級塩漬けなのかもしれない。

そのファンドマネージャーは買ったときはもちろん素晴らしいと思ったのだろうが、記事が掲載されたタイミングでは株価水準で見たときに素晴らしくなくなっていたのだ。

仕込みが終わり、そろそろ売却するフェーズに入っていた。そのタイミングでまんまとわたしが買わされてしまったわけだ。こういう市場参加者をカモという。

プロが素晴らしいと言い出したときは「わたしはそろそろ売りたいと思っているので、あなた、引き取ってくれない?」と読み替えたほうがいい。インフルエンサーの推奨銘柄もみんなそう。

その点、わたしのバリュースコア記事は、現時点の割安度合いを伝えているので、自分の都合の入る余地がない。

また、こんな失敗もあった。株のことにまったく興味のない奥さんがテレビでライザップの社長の特集を見て、この会社がいいんじゃない? と勧めてきた。

結末はだいたい想像できると思うが、ライザップの業績は、会計上の見掛け倒しであり、その後株価が大暴落した。わたしの過去最大級の損失銘柄だ。

社長のテレビ出演は危険サイン! 絶好調が強調され、株に興味のない人が話題にしはじめたときは、直滑降の手前だと思ったほうがいい。

悪意のあるなしに関わらず、他人のおすすめ銘柄は失敗する可能性が高い!

だから、失敗はいつもおすすめ銘柄。


新聞逆張り戦略

ここまでの話から、高値づかみをしないための、こんな戦略をとることができる。

わたしは、新聞記事で、ある企業の業績が「絶好調!」とか、株価が「上昇中!」と書いてあるとき、その銘柄には近寄らないようにしている。もっというと、「自分があきらめなければいけない銘柄」のラベルを貼る。

すでに株価がよいニュースを織り込んでしまっていて、ここからの上昇余地が限られているからだ。悔しいが、こういう記事が出るまでに、自分で発見して投資していなければならなかったのだ。あきらめるしかない。

では、新聞の情報は投資に活用できないということなのか? いや、逆のニュースなら、使える可能性がある。

逆とは、業績や株価が悪くなっているという記事だ。今がかなり悪いからニュースになっているわけで、その状態は底に近い可能性がある。

ここからの下落余地が限られ、上昇余地が大きいということ。ただし、業績の長期的な傾向をしっかり確認する必要があるが。

多少でこぼこしていても、10年で見たときに全体が上昇基調にあれば、この記事は買いのサインなのかもしれない。なお、わたしがこの戦略で成功したのがJリート。

現在、保有するリートは高利回り、かつ、多くが含み益になっている(あれ、また最近下がりました?)。投資している最中は、ひとり暗闇の中をさまよっているような異様な状態だったことを付け加えたい。

逆張りは度胸!

※今週はバリュースコアの記事はお休みします


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