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ときめきを忘れた哀しい男が愛するアニメ

なんだか既視感のある文章だが、楽しいと思えることが年々なくなっていく。反比例するように、苦しいことは増えていく。会社の重責、家庭での義務、健康状態……。
友人に近況を聞いたところ、ひとりは工場の機械の一部となり、ひとりは家庭のAIロボットと化していた。世代あるあるなのかもしれないが、我々は何が楽しくて生きているんだか。
そう思ったときに回復の一滴となるのがアニメ。自分のために使える時間なんてほとんどないのに、時間をひねり出して観たアニメがある。それは素晴らしいことではないだろうか。以下、こんなやつが何を観て面白いと思ったのか、逆に気になる人のために紹介したい。

なお、原作派なので、マンガで読んだ作品はアニメを観ておりません。
漫画編はこちらをご参照(↓)

紹介画像はアニメのものではありませんが、ご了承ください。念のため、著作権を考慮した次第です。

第5位:ぼっち・ざ・ろっく!

本当に何も考えずに観ることができる。漫画編の記事も読んだ方は、このコメントみるの何回目だという感じだと思うが、中年期の哀しい男にとって、何も考えない体験こそがプレシャスなのだ。音楽もののアニメなのに、そんなに盛り上がるわけではない。男女の恋愛はいっさい出てこない。世界にそんなものが存在しないかのように。とにかく、低刺激。原作が四コマ漫画だと知ってとても合点がいった。四コマ漫画は、優しさに包まれた世界だ。今度、原作も読んでみよう。

あ、X(twitter)のわたしのアイコンは、主人公の後藤ひとりです。まさに「ロックスターになりてなぁ」だと思ったので。株の銘柄をたまにつぶやく不人気アカウントです。
@rockstar_narite

第4位:ジョジョの奇妙な冒険(第3部)

ジョジョの中でも人気の高いシリーズだと認識している。空条承太郎とディオが出てくるやつ(いろんな意見があるだろうが、一番人気?)。たまたま漫画で読んでなかったので、ジョジョがアニメになったらどんな感じなのだろうと、観てみることにした。特筆すべきは、主題歌が秀逸すぎる。これがアニソンランキングだったらNo.1だ。昔と違って、最近のアニメ主題歌はどれも格好いいのに、あえて「ジョージョーー!」と作中の登場人物の名を叫ぶ。制作陣の愛が深すぎる……。半分冗談の感じが本当に好き。

あと、エンディングテーマにパット・メセニーを選ぶセンス。

パット・メセニーはもともと好きだったけど、この人の音楽のテーマは旅なのかもしれないなあと思った。わたしにとって「パット・メセニーの音楽をもっと楽しめるようになった」という特典が付いた。
肝心の内容は、ストーリーが直線的なので、意外と何も考えずに観ることができた。ポイント高し。

第3位:リメンバー・ミー(&ピクサー作品全般)

ピクサー作品はどれもレベルが高い。こんなコンセプト、本当に作品として成り立つの? を見事に成立させるところがすごい。「インサイド・ヘッド」はその完成形だ(「喜び」とか「悲しみ」とか人間の感情が主人公)。ピクサー作品は敬意を込め、正座をして観なければならない。他の作品と比べると、コンセプト的にはインパクトが弱い「リメンバー・ミー」をここで選んだのは、ストーリーが秀逸すぎるため。観終わった感想は、「これ、AIが脚本を書いたんじゃない?」でした。

第2位:水星の魔女

哀しい男仲間から勧められた作品。わたしはガンダム作品がそこまで好きでないので乗り気がしかなった。しかし、勧めてもらった手前、1話だけ観ると思い、観た結果、ずっと放置していた。ドンパチ全開であまり好きなノリではなかったのだ。哀しい男仲間と再会したとき、いや、あれは2話目からがらりと雰囲気が変わる、ほのぼの系だと教えられた。そんなわけあるか、と思っていたら、本当にそうだった。まさかの学園もの。面白くて一気見してしまった。今でも意味もなく「スレッダ・マーキュリー!」と主人公の名を叫びたくなる。YOASOBIの「祝福」を聴くと、スレッダが星空を見上げる姿がありありと思い浮かぶ。クリエイター魂に響く名作。

第1位:魔法少女まどか☆マギカ

もうかなり前の作品になってしまったが、あまりに完璧。これを超えるアニメは存在しないのではないだろうか。そう思わせるくらいのクオリティ。主題歌が伏線と知ったときの衝撃は計り知れない。わたしは当時この絵柄のアニメを拒否していたが、大のおとな3人に詰め寄られて、渋々作品を観ることにした。表現がおかしいかもしれないけれど、3話目を観終わったあたりから、DVDを借りる手がとまらない。作品の好みはあるだろうが、3話目までは観てほしい。
なお、現在、劇場版でその後の話が続いている(新作制作中)。

劇場版の感想会の話(↓)

「まどマギのすごさを表現する選手権」があったら優勝できると思うのだが、あまりのレベルの高さに触発され、わたしは長編小説を一本書いてしまった。10万字以上ある。パワーのおすそわけがすごい。
※どこに影響が残っているのか探すのが難しいと思います……。

以上、哀しい男がおすすめするアニメでした。
もし他にも哀しい男を救えるアニメがありましたら、コメント欄で教えてください。

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