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「日本占術協会 第45回 シンポジウム」参加させていただきました

「日本占術協会 第45回 シンポジウム ここの鍛錬が試される時代~占術の価値を今一度考える~」参加させていただきました。

場所は、東京都北区にある「北とぴあ」という施設。

東京さくらトラム(都電荒川線)に乗車。
狭い車両に雑多な人々が押し込まれております。
ガタガタ揺られながら、王子駅に到着。
信号を2つほど渡って北とぴあにたどり着きました。

会場には100名ほどの参加者がご来場の様子。
前の方の席は、協会の関係者らしい雰囲気。
一介の占い師に過ぎない私は、末席に潜ませていただきました笑。


渡されたレジュメ

講演内容・感想など

今回の講演は、3つ。
少し私の感想なども添えさせていただきます。

『インドの経典『バガヴァッド・ギーター』超入門(インド哲学)~究極の困難を前に、わたしたちはどうすればよいのか?~』 ヴィジョナリー・カンパニー代表 大塚和彦先生

「超入門」というだけあって、バガヴァッド・ギーターの概要と構成の解説を中心とした講演でした。
ヴィジョナリー・カンパニーというと、オラクルカードなどで大変お世話になっている企業さんです。

バガヴァッド・ギーターの主人公・アルジュナの苦悩と、大塚先生ご自身の経営のご苦労を重ね合わせ、非常に実践的にギーターを参照していた過程を述べておられました。
時代を超えて教訓になるのが古典の強みです。

私的には、ヴィジョナリー・カンパニーから出版されているバガヴァッド・ギーターカードを使ってご説明されてもよかったのではないか?と思ってしまいました。その場でリーディングしたりすると、よりギーターの世界観を楽しく表現できたのではないかと。

ただ大塚先生はお見受けするに、自社製品をこれ見よがしに紹介するようなお人柄ではなさそうなので、そんなことは想像だにしなかったのかもしれません。

伝統占星術と現代占星術の違いと、伝統的予測法
田中要一郎先生

ウィリアム・リリーの『クリスチャン・アストロロジー』日本語版翻訳者である田中要一郎先生のご登壇です。

『クリスチャン・アストロロジー』は、古典占星術の集大成といわれる歴史的名著。それを翻訳された田中先生は、西洋占星術界隈の大御所のお一人になられたといっても過言ではないでしょう!

なめらかな語り口で、メソポタミア・エジプトから始まり、ヘレニズム~ルネサンス~衰退期を経て、20世紀のアラン・レオによるモダン占星術の誕生、1985年の『クリスチャン・アストロロジー』復刻からの古典の復興、現代の古典とモダンの混在している状況といった西洋占星術の歴史を解説します。

日本の西洋占星術の大家のほとんどは、モダン占星術をベースにしています。アラン・レオの登場により、古典占星術はシンプルに再解釈され、ユングの影響を受けた心理占星術へ大きな変換を遂げました。
日本に西洋占星術関連の情報が入ってくるのは明治以降だとすると、古典をスルーしてモダンを受容するのは自然な流れでしょう。

私もモダン→古典の順番で学んでいますが、4ハウスは母親、10ハウスは父親を意味すると習っていたのに、古典では逆だったというのは、結構衝撃でした笑。
田中先生は、これはアラン・レオの仕業ではなく笑、マーガレット・ホーンなのではないか、と推測されていました。インド占星術の影響を受けているようです。
4番目のサインはかに座なので、4ハウスを家庭や母親にしたほうが意味は通じやすいとは思います。

古典とモダンの違いを一通り解説された後、プロフェクションの予測技法のご紹介。
プロフェクションは、1年毎にアセンダントを進めていく予測法で、ルールがシンプルで使いやすいですね。

ヒラリー・クリントンとドナルド・トランプ、バラク・オバマなどのプロフェクションのホロスコープを参考に、エッセンシャルおよびアクシデンタル・ディグニティやアスペクトを視ていきます。

トランプの離婚時は太陽と月がオポジションだったりとか、損失を表すドラゴンテイルが月とコンジャンクションだったりとか…
探せばそういうのは結構いくらでも出てくるものです。

現代の住まいでみる家相の意味
富塚崇史

6月に日本占術協会会長になられた富塚先生がトリをお勤めになられます。
お父様の富塚巧啓師さんも家相学や方位学の大家でいらっしゃったそうですね。

富塚先生は、現在乱立するタワーマンションが家相にどのような影響を与えるか、実際に奥様と6年間、23階の部屋に住まわれたそうです。
実践されるところが、プロとしての気概を感じさせます。

引っ越された当初は特に異常はなく、日当たり・風通しもよく快適に過ごされていたそうですが、5ヶ月を過ぎた頃に、集中力の低下を実感されたそうです。
もともと大地に根ざすように暮らしていたのが一般的な日本人ですから、高気圧の生活に慣れているわけではありません。体の変調があっても驚くことはないと思います。

発達障害、引きこもり、自閉症の男性が育った家相を例に、凶意が働く相を視ていきました。
お部屋探しやリフォームの際には、ぜひとも参考にしたいですね。

…という感じで、あっという間に講義は終わってしまいました。
~占術の価値を今一度考える~というサブタイトルなので占いとAIとの関係の意見も聞きたかったところですが、それにはあまり触れてなかったでしょうか?(聞き漏らした??)

かつて、いけだ笑み先生は「性風俗と占いはなくならない」というすごい比較で表現されていましたが笑、私もそう思います!






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