感覚統合との出会い

公認心理師の資格を取り立ての頃、まずは発達検査を取れるようになりたいと思い、WISCの勉強会に参加していました。

そこで、感覚統合の実践家に出会ったのが最初です。

特に、感覚統合について語る上で必須な「発達のピラミッド」の考え方に共感しました。
人間の発達には、身体的な部分と認知的な部分にわかれます。

【身体的な部分】
呼吸・睡眠・消化・吸収・代謝の発達

感覚(視覚・聴覚・固有感覚・前庭感覚・触覚)の発達

動き(姿勢)の発達

という順で発達していき、動きを通して左右の脳がそれぞれの役割を果たしたり、左右の脳が協応し合ったりできるようになります。

左右の脳の協応は言葉を上手に使えるようになったり、物事の処理もスムーズになります。

次に、
【認知的な部分】
言語の発達

学習・コミュニケーションの発達

というように発達していきます。

人間のエネルギーは身体的な部分から優先的に使われるため、進呈的な部分が未発達だと無駄にエネルギーを使うことになり、認知的なところにエラーを起こします。

感覚統合は、身体的な部分の特に視覚・聴覚・固有感覚・前庭感覚・触覚や身体の動きに焦点を当てて、それらの感覚を上手に使えるようにトレーニングすることです。

学校では、言語による指導ばかりがなされます。
言語や認知は、身体的な部分が土台になっているため、身体的な部分の発達が不十分だと、言語による指導の効果が出にくくなります。

身体を動かすと、筋肉と神経が発達します。血流が増え酸素がしっかり運ばれます。神経は血管から酸素の供給を受けるわけですから、身体を動かすことは、発達障がい(神経発達症)の児童にもプラスに働きます。

現在のDSM-5(精神障害の診断・統計マニュアル)では、発達障がいが神経発達症となっていることから、神経回路の不全によるものだとわかっています。

また、私自身が身体を動かすことに興味があったことから、感覚統合の話を聞いたとき、「これだ!」と思ったわけです。
(学校現場で働いているのに今更ですが・・・)

昨年度は、感覚統合の考え方をもとに、学級経営を行いました。
詳細はまた別で記載しますが、本当によい学級になったと思います。

今は、感覚統合とAnimal Flowを融合し、子どもたちに有益な活動が行えたらいいなと思っています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?