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体験型移動サポート「まちブラ」&「まちブラ・アート」参加者募集

体験型移動サポート「まちブラ」
目的別体験型移動サポート「まちブラ・アート」 

自分達の地域の駅前をブラつく「まちブラ」

(前書き)

障がい者の移動支援を考えよう

 重度の障がい者の移動支援、体験支援は公助(すべて税金が投入される行政サービス)により社会に提供されています。
障がい者総合支援法等の公法
 言い換えると、障がい者の生活を支える社会システムやサービスは公助>自助>共助という序列にあって、さらにそのほとんどが公助に頼っていると考えられます。
 もちろん、自助でタクシーや介護タクシーを活用したりできるケースもありますが、過疎地域や人口小規模な地方に目を向けると、そもそも利用する障がい者の数が限られているので事業の採算性が取れず民間サービスのうち都市部では使用できるものも地方では利用できないものも多くあります。
 また、今後、少子高齢化がさらに加速していくと行政サービス(公助)ですら、移動支援従事者も少なくなっていき、賃金面や労働環境など、労働市場でも斜陽傾向も続くことが予想され、ますます地方都市では移動支援サービスの担い手不足が進んでいきます。
 つまり、重度障がいのある方や身寄りのない障がい者にとって、国が目指す「誰もが生まれたふるさとで安心して暮らせる」ということが非常に困難な世の中になっています。

障がい者の暮らしに焦点を当てた日本での助け合いイメージ

日本における障がい者を支えるマインド→プロに任せておけばOK

公助依存型→障がい者を加えた社会での支え合いの希薄化

 先ほどから課題として挙げている移動支援や体験支援などの公助ですが、このほかの公的サービスに従事する分野においても、担い手不足の問題は生じていて、この問題は福祉業界共通の喫緊課題となっています。
 特に地方や小規模地域、過疎地における障がい者サービスの存続をどのように維持、補完、代替していくかを真剣に考える必要があります。
 そこで、私たちはその解決策の一つとして、「支え合いのマインドの醸成」とそれに伴う「社会サービスの創造や変革」いわゆるイノベーションやリノベーションをキーファクターとして捉えてこの活動をスタートしました。


キーパーソンは若者

 日本の若者に対するハピネススコアとして興味深いデータがあります。
 内閣府が発表している若者の意識調査では、日本の若者(13歳から29歳)は、他の先進国に比べ「自分に自信がない」、「悲観的」、「自分の事があまり好きでない」、「何もやる気が起きない」と考える人の割合が他の先進国に比べて圧倒的にスコアが悪い状況にあります。
 これらの調査からみえてくるのは、この状況は日本社会全体をあらわしているのではないかということです。
 もし、日本社会全体がこの消極的マインドであるとすれば、例えば、仕事の場でも家庭の場でも、どのシーンでも新しいことに情熱を持ってチャレンジするマインドになることはとても難しく、結果、生産性が下がったり、いろいろなものを諦めてしまったりして、これが社会全体で起こると、大きな範囲で経済や環境、教育など重要分野に大きな影響を及ぼすことになります。
 一例を挙げると、これらの意識調査結果は、経済的に失われた30年と言われる原因の大きな一因を表す指標の一つではないかと我々は考えています。
【内閣府 若者意識調査】


だからこそ若者からアクションを起こす!!

他幸を自幸に感じれる価値観で社会全体が元気になる

 先ほどの内閣府のデータに見る若者の意識に代表されるよう、日本社会全体が消極的マインドにある現状においては、障がい者が参加した助け合い社会にスポットを当てて、障がいの有無に関係なく、互いが対等な立場でなければ成り立たない「共生社会」の実現を目指していくことは、今の社会にとってとても有用であると考えています。
 そこで私たちは、若者の意識調査を踏まえた上で、明日の未来を支える高校生や大学生を中心に、社会関係に横串を通しやすい「アート」を通じた体験型移動サポートを行う「まちブラ」や「まちブラ・アート」プロジェクトを立ち上げました。
 この活動を全国に広げて「共生」というone value(一つの新しい価値)を多くの方を巻き込みながら共に創里ながら、それを可視化することで、より大きな社会の未来に向けたリデザインにチャレンジしよとしています。

 このことは、非常に困難な道ではあるとわかっています。
 しかし、私たちは信念を持って常にチャレンジしていきます。

プロジェクト運営方針=
1. 若者をポジティヴにすることで、社会全体もポジティヴにしていく。
2. 社会課題である障がい者の互助関係(共生社会)を軸に活動深化を図る。
3. あらゆる人が他幸を自幸に感じられるマインド形成を目指す。
4. これらを実行し、社会全体がHAPPY&FUNKY(素敵とかかっこいいとかの意味で解釈してください。)を目指す。

【まちブラ・まちブラ・アートを通じた共助の輪】


まちブラ&まちブラ・アート

 「まちブラ」及び「まちブラ・アート」は「共生の社会づくり」を目的として、若い世代の障がい児(者)と同年代の高校生や大学生の若いサポーターをマッチングさせて、対等な関係において、まち歩きやアート参加の時間共有を図り、共助や互助の関係づくりの土台となる価値観形成を若い世代中心に社会基盤化し、障がいの有無なく相互に助け合えるサスティナブル社会の形成に寄与する事を目的としている事業です。

(まちブラの公募記事)
(モールでの買い物=何気ない時間を共有する体験サポート)

【具体的活動】
 重度障がい児(者)の生活においては、公的機関(養護学校や特別支援学校)を卒業した後において、友達や知り合いといった家族以外の方と知り合うアソシエーションが極端に少なくなるため、互いに助け合う(共助や互助)関係を築くための場が圧倒的に少ないことが大きな課題です。
 そこでこの課題を解消させるために、ボランティアで集まった高校生や大学生を中心に数名でグループを組んで、同年代の重度障がい児(者)(主に一人では移動や意思決定できない、またはし辛い重度障がい児(者))を対象に2〜3時間程度街歩きをしたり、食事をしたり、ショッピングをしたり、日常の余暇を一緒に過ごす体験型の移動サポート事業(まちブラ)や目的型のまちブラ(=まちブラ・アート)を行なっています。
 また、これを全国に広げて共生社会に向けた助け合い関係の基盤整備や可視化を行うことを目指して活動をしています。

(まちブラ・まちブラ・アートイメージ)

【将来構想】
 今後は、この活動に参加いただける学生ボランティアをwebによりプラットフォーム化して、学生が若い障がい者を支え合う活動を広げることで、共助・互助といった新しい価値を社会全体に拡充していきたいと考えています。
 さらにプロボノの参画や民間企業の協力なども参画いただきたいと考えております。

【まちブラ・アート】
 「まちブラ・アート」アートイベントに参加する重度障がい者の移動に重点をおいた事業ですが、移動サポートの他、障がい児(者)の芸術文化参画の促進も大きな目的の一つとなっています。
 アートの移動サポートは、イベント会場の最寄り駅からイベント会場まで一緒に移動いただき、イベントに参加するまでを障がい児(者)と共に過ごしていただいたり、会場周辺施設でゆっくりとした時間を過ごしていただきながらイベントに参加したりする体験共有などを実施しておりますが、実際に参加できるアートイベントそのものを実施したり、イベントに参加しやすいようにアートWSなども自治体と連携して実施したりしています。

(アートイベントを企画し、参加する方向けのWSを自治体と連携して実施します)

 「まちブラ」や「まちブラ・アート」の特徴の一つにメンターの存在があります。
 移動サポートは、一人の障がい児(者)につき、2〜4名の学生グループと共にメンターとして福祉系の専門学校や大学に通う学生や社会福祉士、特別支援学校教員、障がい児(者)福祉施設従事者など専門知識を持つ方をプロボノとしてメンター配置しています。
 なお、学生やメンター共に、電車やバスなどの乗車や、食事や買い物などに際して使う費用は参加者自身の負担となります。
 ボランティア保険やイベント保険は主催者側で加入しています。

(WSに参加した方を対象に電車移動のサポート)

現在募集中のまちブラ・アート

この記事を読んだ方で興味、関心を保たれた方はぜひ、参画してください。

(2023.9.23 ART FUNK&手話ダンス甲子園&A-NIGHT)

(まちブラ参加学生用)


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