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主夫と暮らせば

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専業主夫(アルさん)との生活日記
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2017年12月の記事一覧

#2 アルさんと私

 専業主夫は日本では(日本でも?)まだ珍しい。非正規雇用が男性にまで広がっている今は一概には言えないものの、まだ男性の方が平均的に収入が多いし、就職の際も優先的に採用されている。それにもかかわらず、あえて女性が賃労働で男性が家事労働という役割分担をしているカップルにはなんらかの理由がある場合が多いのではないと思う。  もちろん、特に理由はない!という方々もいるだろうが、少なくとも私たちの場合は理由があるので、今回はそのことを書いてみようと思う。  アルさんも私も結婚する前

#1 ある週末

 私は7時に起きて少しだけジョギングする。当たり前だが冬は寒いので時計が鳴っても布団から出たくない日は多いし、週末くらい寝坊したいという誘惑に勝つのもそれなりに大変だ。でも、走らないで寝坊するとあとで後悔して一日なんとなく気持ちが沈んでしまったりもするので、布団のなかでよく暖まった身体が冷えてしまわないうちに一気に着替えて出かける。1時間弱ほど走って帰り、汗になった服を洗濯カゴに放り込んで裸でまた布団にもぐりこんでしまうこともあるが、今日はそのまま着替えて洗濯をした(洗濯機が

はじめに

 私の夫は「主夫」である。  先日、バイト募集記事をみたときに「主婦・主夫歓迎」という記述を発見して、少しずつ世の中に「主夫」という言葉も出てくるようになっているのかな、と思ったところだが、まだまだ男女のカップルがいれば、主に男性が家計を支えて女性が家事をするのが一般的と思われている。男女の賃金格差を思えば、男性が家計を支えるというモデルが存在するのはある程度は必然だと思うが、給料の多寡は必ずしも労働時間・拘束時間に比例するものではないから、給料が少ないからって女性が家事を