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危ない子育て

最近買った新書が気に入っている。定期的に何度も読み直したいくらい。

失敗は成功のもと、とはいうものの「今やっている育児」が果たして失敗なのか成功なのかわからないことが多い。

そもそも成功を何に置くのかも人それぞれだとは思うけど、我が子を大切に思う親であれば犯罪者にはなって欲しくないというのは育児中の親の総意なんじゃないだろうか。

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序章で、親のタイプは4つに分けられると記されている。「過保護型」「高圧型」「甘やかし型」「無関心型」に全ての親が分類されるらしい。

私自身は、過保護型から高圧型に移行していってるなと振り返った。この本を定期的に読みたいなと思う理由は、自分が今どの立ち位置にいるか内省できるきっかけになるからだ。

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私は3姉妹の末っ子だ。親は共働きの公務員で、父方祖父母と同居していて、両親と祖父母の関係は良好だった。衣食住には困っていなかったし、金銭的にも比較的余裕ある世帯だったとは思う。

そんな我が親が描く子育ての成功とは、「大学(ここが重要)を卒業した後、義務(就労とか育児とか)を果たしつつ、心身ともにつつがなく社会生活を営める」ことなのだろうなと昔も今も感じる。

結局それを充分に満たせているのは誰もいない。
1番目の姉はひたすら親の期待に応えてきていわゆる高学歴だが、社会性がないと親は嘆く。(別にないわけじゃない)
2番目の姉は学童期から精神的に病的な何かを持っていて、それなのに大学だけはだそうと高額な金銭をだす。(高校6年、大学は8年?通ったのち中退)
末っ子の私は1人目の産後から体調をやたら崩しやすく実家に頼りがちだが、そのたび気まぐれに口を出され親自身の育児の後悔を昇華させようとしている。

なんだか書いてて虚しくなってくるが、たとえ条件では一見恵まれていようとも子育ては思うようにはいかないということを身内で経験した。

ここには書けないけど、中学生の時と大学生の時に家族関係で大きなトラブルに巻き込まれて、事情を知っている友人から「今までよくグレなかったね」と言われたことがある。私もそう思う。
グレかたを知らなかったとも言えるけど、中学以降の友人たちに本当に本当に恵まれていたから私はそれなりに今、生きていられる。

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家の中が安心できる場所であること、
高い自己肯定感を持てること、
しかるべきときに自立できること、
そんなところが私の目指す育児。

過去は変えられないというのは誰しもが知ってることだし、振り返ってばかりでタラレバになるのは毒だけど、全て振り返らないのはもったいないことのように思う。

時々過去を見つめ直して、今を内省して、未来への道を模索していきたい。

#危ない子育て #育児 #子育て #本 #感想

ただの備忘録です。