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一円玉たちを救え!?


父が亡くなった時、わたしは
小さなマンションの一室を相続した。

って言うと、
ちょっとしたお嬢様のようだが

後に、これがわたしにとっては
最後のお金のカルマの
清算案件だった
んだと
知ることになる。


借りていたおっさんは
家賃を1年以上滞納。

結局支払うことが出来ないまま
水道を止められても
居座り続け…

挙句の果てに「家具もろもろを
撤去するお金も無い」と開き直る始末…

くーさんのお客さんに
不動産屋さんがいて
応援を頼み、間に入ってもらい
出て行ってもらったんだけど

すごく怖い思いもした上に、
部屋はひどく荒れ果てていて

結局、数百万という大損を
ひっかぶることになってしまったのだ。


泣く泣くこっちのお金で業者を手配し
家財を撤去してもらった時

「こちらは、せめてもの
お詫びなのでは」と
ひとつだけ、ビニールにくるまれて
引き渡された物があった。

おそるおそる覗いてみると…
驚いたことに
黄緑色のプラスチックの洗い桶いっぱいに
一円玉が入っていたのだ。


数ヶ月後、おっさんが
取りに来ないとも限らない。

でも見てるとまた腹が立ってくるし…と
家の押し入れの奥に
ひとまず仕舞いこんで
そのまま、すっかり存在を忘れていて

それが、今回の断捨離で出てきた(苦笑)



当時の波動の低さ
そのまんまのこのシロモノを
どうしたものかと
腕を組んで見つめ直す。

正直、お金という嬉しさはなく
対処に悩んだ。


まずはこの洗い桶を捨てようと
容量が同じくらいの箱を用意し
一円玉をジャラジャラと流し入れ…たら

何やら臭いのする、
白い粉が舞い上がった!!

「ゲホッ!ウエッ…何よ、これーっ!!」
どうやら煙草の灰?
この桶を、灰皿の代わりとしても
使っていたっていうのか。


「もうっ!あのおっさん、
お金さんをこんな扱いしてたから、
一文無しになったんだっ!」

行き場のない怒りが再燃したのと同時に、
急にこの一円玉たちが
氣の毒になってきて

救済措置を施すことにした。


上のどなたかに、応援を頼みたいな。

まずは江島神社の
弁財天様の銭洗池が、真っ先に浮かんだ。

「そもそも、銭洗池って
どこも弁財天さまがセットだよね?
なんでなんだろう…?」

深く学んだこともないわたしは
やっとここでスマホで検索…(笑)

これが一番上に出てきた。


「貧困を救い、財物を与える天女」…

なけなしの財産だったはずの一円玉に
煙草の灰を降りかけていたおっさんに
さっき吐き捨てた一言は
あながち、間違ってないのかも知れない。


だとしたら、
わたしを導いて下さった
水澤観音(群馬県)の
龍王弁財天さまだって
力を貸して下さるはずだ。

久しぶりに、龍王弁財天さまの
エネルギーが宿る石を
ポケットに入れた。


それと、普段わたしは
お金を頂いたときに
お礼を言って、いい香りを付けてから
お財布に仕舞う。

十五大天使の中では
ウリエルがそのエネルギーを持ち

わたしはウリエルの香りを
ペンデュラムに聞いて
小瓶に創ってあるのだ。


さらにさらに、わたしには
九頭龍神社の
浄化の龍神様がついてくださっているから

銭洗いをする時に
浄化の龍神様のエネルギーも
お借りすることに。


こうして、高次元の皆々様に
ご協力頂いて、
大量の一円玉の銭洗いが始まった。



お風呂場にしゃがみ込み、
ボウルとザルを使って
クエン酸水、石けん水にもくぐらせながら
何セットも、無心になってすすぎ続けた。
臭いもくすみも取れてきて、
一円玉たちは嬉しそうに見えた。

洗い場には、何千枚もの一円玉が
薄い輝きを取り戻して
積み上がっていく。

もっと早く、こうしてあげたら良かったね。
途中から、どんどん
波動が軽くなっていくのを感じた。


「長い間、ひどい扱いをしてごめんなさい。
あなた達のエネルギーを蘇らせ、
循環の中に還します。
また、人々の役に立ってくださいね。」

そんな思いを込めながら、
布で拭き取り
ウリエルの香りを付けて、新しい箱へ戻した。


おっさんへの怒りも
まだ意外と残っていたんだと氣付いたので

浄化の龍神様に
「今日限りで、おっさんを許します。
怒りを手放します。」と宣言し
川に流してもらった。


ひょっとしたら、ここまでが
わたしのお金のワークだったのかも知れないと
終わってから思った。

小さながま口に入れて
支払いの時に使わせてもらおうと思う。

それでも、おばあちゃんになるまで
かかるかも知れない(笑)

わたしは、お金持ちだ☆



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