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【第二ステージ|一般病棟〜後編〜】

もう、お風呂は入られましたか?

一般病棟に移った頃は、まだ自分で湯船に浸かる事は出来ませんのでベッドごと入る特別なお風呂に入ったりしました。

あれ、結構楽しいんですよね!もちろん初体験だし、なんかモビルスーツのコクピットに入って行くような不思議な感覚でしたねw

ベッドに寝たままベッドごと特別な湯船にスライドして入って行きます。担当してくれるスタッフさんは2人で、シャワーを掛けてくれたり動かない麻痺側の腕や足など丁寧に洗ってくれます。爪が伸びていたりすれば爪も切ってくれます。
まさに、至れり尽くせりで介護してくれます!
脱衣所も空調が効いていてとても快適です!

*これは、病院の設備のひとつなので、全ての病院にこのお風呂の設備があるとは限りません。

もの凄くさっぱりしてとても気持ち良かったのを今でも覚えています(^^)
ただ、毎日毎回入れる訳では無いので、その辺は入院している方は病院の医者看護師さんに確認してください。

リハビリも少ない時間と回数ですがどんどん進んでいると思います。

今の一般病棟でのリハビリも凄く大事ですが、リハビリはこの後の回復期病棟で嫌という程やれますから、今の急性期の一般病棟では今後の食生活や生活リズムなどをもう一度再確認しながら再発しない身体作りを医師や看護師さんに相談しながら考えてみてください。

一歩間違えば"あの世直行便"の列車に乗るところだったんですから。

後にお話しますが、病院でのマンツーマンの至れり尽くせりによるリハビリは…

【ずっとは続きません】

え!?
っと思われた方も居るかもしれません。

そうなんです。
あなたが今、動かない状態の身体を飛んだり跳ねたりして仕事も生活もバリバリこなす健常者並みの身体に回復するまで一生懸命リハビリをしてくれる訳ではありません。

これは回復期病棟(通称:リハビリテーション病棟)に上がってから分かる事ですが、今知っておいた方がいいです。

そして、この事ついての詳しい話はこの後の回復期病棟 編でもお話ししますが少し話します。

一般病棟というのはステージで言えばまだ急性期です。
急性期は『あなたの命を救う事』が目的です。

再発をしないように、各数値が正常値になるように、出血や血栓箇所が正常になるように、このような点を最優先に医師も看護師も全力であなたを見守ってくれています。

ですので、例えばまだ断続的では無くても点滴をされている状態であるなら、その点滴が外れない限り回復期病棟へは昇格出来ません。

回復期病棟はあなたが回復出来る最大限のところまで身体の機能を回復させるのが目的の病棟です。

回復期病棟には点滴も検査も注射もありません。たまに血液検査はありますがw

回復期病棟に行ってからはお風呂も自分でやらなくてはいけない事が増えます。
身体も自分で洗わなくてはいけません。
湯船にも自分の力で入ったり出たりしなくてはいけません。
身体を拭いたり服を着たり脱いだりも自分でしなくてはいけません。
"そういうところ"だと思ってください。

全ての人が全ての事を自分でしなくちゃいけないのではなく、身体機能の回復状態に応じて"やれる事はやる"という事です。

これを読んで「はぁ?なんだよ!そんな事出来る訳ないじゃん!」と思わないでくださいね。

大丈夫です(^^)

絶望的なスパルタとは違うので、出来ない事をやれとは言いませんから(^^)
出来る事を増やして行きましょう!という感じでたくさんリハビリを手伝って貰えると思ってください。

逆に言えば、"色々と自分で出来る場所"でもあります(^^)

中にはリハビリでお天気が良い日は外を療法士さんとお散歩してくる患者さんも居ます。

車椅子の方は病院内をツアーしてくる方も居ます。

病院食のお昼ご飯を止めて貰って、お見舞いに来た家族や友人と病院内の食堂でトンカツ定食を食べて談笑してくるなんて事も出来ます!

そして何より、最大のビッグイベントは"外泊"です!

外泊許可はあなたの今の健康状態、何が出来るかなどの回復状態、自宅の環境が一時帰宅した際に転倒などの危険性が無い環境か、又はそれらの危険な箇所や環境を改善してあるかなど様々なリスクを回避しながら入念に外泊プランを作成して晴れて外泊許可が下ります。

その為には焦らず着実に"自分の出来る事"を増やして行きましょう。

一般病棟はそう長く入院している場所ではありません。そんなに長く居座られては病院も迷惑ですwww

さぁ!
いよいよ、ファイナルステージ!

回復期病棟へ参りましょうか!

次回:
【ファイナルステージ|回復期病棟〜前編〜】をお届けします。

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