【ファイナルステージ|回復期病棟〜前編〜】
いよいよ...ここまで来ましたね。
回復期病棟、リハビリテーション病棟とも言います。
ここは、これからの生活と社会復帰を目指してどんどんリハビリを行う最終ステージです!
もう、ここまで来たら考える事はひとつです。
1日も早く"外の世界"へ行く事です!
一般病棟の時よりもリハビリの内容も時間も大幅に増えます。
装具も変わってくるでしょう。
また、食事なども今まではベッドで食べていたのが食堂に移動して他の患者さん達と一緒にとったりします。
今までは同部屋の方としかあまり話す機会が無かったのが、食堂で他の病室の方と話す機会が増えて、色々な情報や様々な境遇などもお話できて(ひとりじゃないんだ)と色々思う事もあるかもしれません。
洗面・歯磨き・着替え。
様々な"いつもしていた日常"を決められた時間に毎日行います。
当たり前の事のようですが、これは今まで治療を最優先にしてベッドで過ごしていた身体や生活リズムをより"普通の生活"に戻していく意味もあります。
自分よりも回復が速い人。
自分よりも遥かに後遺症が重い状態の人。
話せない人。
食べさせて貰わないと食べれない人。
何かを伝えようと話しかけてくる人。
様々な方と出会います。
また、病院によっては回復期病棟に居る患者さんが脳卒中の患者さんばかりとは限りません。整形上がりの骨折や靭帯断裂や欠損などの症状で回復期病棟に入院している方も居ます。
大抵は同じ脳卒中患者さんが多いと思います。
私の場合は9割が脳卒中の患者さんでした。一部精神疾患の患者さんかなぁと思われる方も居ました。
その為、食事前に「お歌を歌いましょう!」と独特な手や肩を動かす運動を取り入れたストレッチ風の踊りを踊りながらみんなで歌を歌いました。
正直、こればかりは苦手で、こっそり📱弄ったり歌うフリをしたりしていました(^◇^;)
リハビリについては一般病棟では病室や病棟の廊下などで行っていたものが、まるでトレーニングジムかと思う様な設備の整った【リハビリ外来で訪れる事となる】リハビリテーション科に行って行ったりします。
そこには沢山の器具や装具、手摺り、階段、マット、筋トレマシーンなどがあります。
この記事の冒頭の写真は、そのリハビリテーション科の手摺りを使って歩行訓練している時の写真です。
その時、その時の回復状態に合わせて難易度も上がって来ます。頑張ってください!
装具についても色々知る事になるでしょう。
オルトップなんて名前も聞くかもしれません。
これは内反尖足(ないはん・せんそく)と言って足首が動かない人に使われる装具です。
〜装具・オルトップについて〜
https://note.com/yosuke_m_pt/n/n941856fcddc1
よく、内反尖足と続けて言ってしまいますが、内反と尖足という別々の症状の名前です。
ですが、脳卒中の後遺症でこの内反と尖足がセットで現れる人が多いので続けて言う場合が多いです。
内反とはその名の通り、足首が内側に反ってしまう症状です。
よく聞くのは内反捻挫ですよね。
足首をグキって捻ってしまった...というアレですね。
尖足とは、かかとが地面に着かずに爪先歩きになる症状です。
これらの内反や尖足を強制的に抑えて、正しい足の動きを回復させる装具がオルトップです。
逆に言えば、足首を動かせるようになったり、かかとに体重を乗せて立ったり歩ったり出来る様になればオルトップは逆効果になるので外したり必要無くなったりします。
私は退院時まで内反も尖足も度々起きるのでオルトップを着用していましたが、退院してから自身で独自のリハビリを続けて行き、少しずつつま先で"蹴り出す動き"が出来る様になったのが感じたので、1か月後くらいには外してしまいました。
どうやってオルトップが必要無いように独自のリハビリをしたのって?
ご安心ください(^ ^)
このシリーズ。
【ファイルステージ|回復期病棟〜後編〜】だけで終わり...ではありません!
ちゃんと、退院してからの様々な事まで余す所なくお届けしますので^_−☆
杖も初めはよくある杖を使うと思っていませんか?
回復の状態にもよりますが、あの"よくある杖"は最高難度のもはや「もうすぐ杖無しで歩けるんじゃね?」というレベルの杖です。
初めは四つ足の杖や、ロフストランドという杖を使うかもしれません。
私はロフストランドから始めて、退院時もロフストランドでした。
〜杖・ロフストランド〜
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/ロフストランドクラッチ
その後、1年くらいしてから普通の杖にしました。発症から4年経った今も普通の杖を使っています。
でも最近。
コンビニでコーヒーを買うと片手しか使えないので杖とコーヒーを一緒に掴んで車まで持って来るのが至難の技で、コンビニでコーヒーだけを買う時やトイレだけ借りる時は杖無しにチャレンジしています。
ファイナルステージ回復期病棟シリーズは長くなりそうなので3回くらいに分けたいと思います。
また、脳卒中による後遺症の有無や程度は【100人居れば100通り】です。
あの人がやったリハビリで回復したから私も同じ事をやれば回復する...それはあり得ません。
たまたま、その人と同じようにその方法が効果的な人は回復するでしょう。
ですが、全ての患者に共通して"コレが間違い無い"というリハビリはありません。
ですので、私のこのnoteもあくまで"参考"にして"やってみるか"としてください。
私が書いているのは【こうすれば絶対に治る】という物はひとつもありません。
"こうすれば絶対に治る"はこの世にもありません。
あったらとっくに私はパルクールでもやってアクロバティックなYouTuberにでもなってます。
ただ。
【こうしたら治る確率高いと思うよ。だって私以外の人も試したら治ったもん】
というのは沢山あります。
さぁ。
驚きと笑いのファイルステージ。
いよいよスタートです!
次回:【ファイルステージ|回復期病棟〜後編〜】をお届けします。
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