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ハンドボーラーの僕が、初めて #立川府中アスレティックFC の試合を観戦した話

このnoteは、ハンドボーラーの僕が日本フットサルリーグ(Fリーグ)第31節、立川府中アスレティックFC vs Fリーグ選抜の試合を観るために、アリーナ立川立飛に行ってから帰るまでの体験・感想を記したものです。

まだ行ったことのない方にはこれからの参考に、ファン・サポーター等チーム関係者の方には「初心者はこんなこと思ってるんだ」と知ってもらえたら嬉しいです。


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2020年初めての観戦記となりますが、試合は年末の12月28日に開催されました。今年も各地の会場に足を運ぶつもりです。noteを読んでくれた方が、いろんなスポーツに興味を持ってくれたら嬉しいです。

去年はほぼ毎月2回、会場に足を運んで観戦していたけど、12月は仕事の出張が多くてなかなか行けず。「年内は無理かな~」と思ってたら、こんなツイートが流れてきました。


以前、湘南ベルマーレとペスカドーラ町田の観戦をしました。だからキャンペーンに当てはまるわけではないけど、28日はちょうど予定が空いていました。

実は、僕がnoteに書いた観戦記の初めは、Fリーグプレーオフなんですよね。「Fリーグに始まりFリーグに終わる」、年内を締め括るにぴったりな試合でした。


では、「アリーナ立川立飛に行って帰ってくるまで」です。


・出発~会場到着


いきなりこんなこと書くのもなんですが、実は前日に大学時代の部活の忘年会がありました。

久しぶりに会う仲間たちに会話もお酒も弾み、気づけば終電の時間。なんとか電車に乗って家に着くと、絵に描いたようなバタンキュー。

朝目覚めると、頭を大男にブンブン揺らされるような痛み。完全な二日酔いです。「今日行けるかな…」と一瞬頭をよぎりましたが、シジミの味噌汁でなんとか回復しました。肝臓には気をつけましょう。

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会場のアリーナ立川立飛までは、電車で1時間30分ほど。試合は16時からなので、15時着を目指して出発しました。

電車に乗っている間は、チームのSNSやホームページを見ていました。Twitterは試合やイベントの告知がこまめに更新されていて、フォローしとけば主な情報は手に入りそう。

youtubeチャンネルもあるらしく、選手たちの試合以外の姿も見られそうですね!


ホームページには試合当日の詳細ページがあって、イベントやキッチンカーなどの情報が細かく載せられていました。

特に、入場から終了までの流れに写真と説明がしっかり書かれていて、初観戦の僕にとってだいぶ助かりました。

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ほかにも、選手のTwitterとかを漁っているうちに、JR立川駅に到着。ここで乗り換えて、多摩モノレールの立飛駅が最寄り駅になるのですが、立川駅から30分ほど歩いてアリーナに向かいました。

知らない土地を歩き回るのは、僕の趣味です。1時間とかでも普通に歩きます。その地域の街並みとか雰囲気を感じることが、好きなんですよね。美味しそうなご飯屋さんを見つけたときは、さらにテンションが上がります。

駅から少し離れた、綺麗に整備された広い歩道で親子が手を繋いで歩いている姿に、のほほんとしてました。

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駅からはほぼ一本道で、迷うことなくアリーナに着きました。向かい側にはららぽーとがあって、外の遊び場では多くの家族連れで賑わっていました。

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そしてアリーナ立川立飛に到着。6月に行われたハンドボール日本代表戦で来たことがあるので、なんだか懐かしさを感じましたね。



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・会場到着~試合開始


ボランティアの高校生(?)の体育会系の挨拶に親しみをおぼえながら入場。マッチデープログラムとスポンサーのチラシを同時に渡されました。試合中はこれを見ながら選手をおぼえます。

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コートでは、子どもたちによるエキシビジョンマッチ。子どもたちの一所懸命なプレーに、親御さんはキャーキャー盛り上がっていました(笑)。子どもたちにも、たくさんの観客がいる前でプレーさせてあげたいですね。

ちなみに、スタンドの一番前の席は柵とコートが被っていて、手前側のコートが死角にもなるので、後ろの席かゴール裏がおすすめです。

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エキシビションマッチが和やかな雰囲気で終えると、チアチームの「アスレファンタジスタ」と、マスコットの「アスレくん」のパフォーマンスが始まりました。

子どもたちのアスレくん人気が凄まじくて、びっくりしました(笑)。確かにあの丸っとしたボディと可愛らしい顔で踊ってるのは、ちょっと卑怯です。千葉ジェッツのジャンボくんに似た雰囲気を感じました。

個性のあるマスコットって、人を惹きつけますね。


パフォーマンスが終わると、アスレの選手がエスコートキッズとともに入場してきました。

試合直前に両チームの選手紹介をして、間延びしてしまうのはアリーナスポーツあるあるですが、先にやればスムーズに試合へ入ることができるので、とても良いと思いました!

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コート上では、選手たちがウォーミングアップ。僕だけかもしれませんが、あまり詳しくないスポーツのアップを観るのが好きなんですよね。

競技によってフットワークやステップの違いを比べたり、シュートやパスの様子を見て「あの選手はこういうプレーが得意なのかな」と想像するのが面白いんです。僕だけかな笑。


アップと同時に、アスレファンタジスタがスタンドまで来て、観客と応援の練習をします。でも、チアの声だけが響いて微妙な空気になってしまっていました。盛り上げるという点では逆効果かも…。

一方その後の、マッチデープログラムをノリノリに振った人へステッカーをプレゼントする「フリフリタイム」は結構盛り上がっていたので、声を出して応援するハードルの高さを感じました。

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選手のアップが終わると、会場が暗転してオープニングセレモニー(選手入場)が始まります。やっぱり暗い場所に音響や照明の派手な演出があるとテンション上がりますよね。日常だと体験できないことが味わえるのがエンタメですよね。


キックオフのときに、競馬のファンファーレが流れるのはツボでした。笑

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・試合開始~試合終了

序盤はFリーグ選抜の切り替えの速さとプレッシャーが強くて、アスレは思うようにボールを運べていないように見えました。Fリーグ選抜の試合プランだったのでしょうか。

アスレは徐々に相手のプレッシャーに慣れてきて、11分にはNo.13渡邉選手の得点で先制!小柄な選手が多いコート上で、180cmと長身の渡邉選手のパワーは終始目立っていました。

応援練習では声が出なかったスタンドも、ゴールが決まれば大歓声があがります。どのスポーツでもそうです。不思議なものですね。


その後は、アスレがシュートまで持ち込む場面が増えるものの、Fリーグ選抜のGK田淵選手のセーブが光り、追加点は取れず。前半は1-0で終えます。

5回目のFリーグ観戦ですが、やっぱりフットサルの魅力は華麗さと激しさだと思います。相手を一瞬で抜き去るドリブルや、サッカーとは違ったリズムの足技などの華麗さと、接触の音が聞こえてくるほどの球際の激しさ。競技としての魅力は十分にあると、ずっと思っています。


ハーフタイムは再び場内が暗転して、パフォーマンスが始まります。カウガールに衣装チェンジしたファンタジスタとアスレくんのダンスは、とても可愛らしかったです。


続いて、観客参加型のニアピンチャレンジ。コート中央に立てられた旗にカラーボールを投げて、近かった人に景品がプレゼントされます。子どもたちを中心に、人が前に集まってきます。

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景品が想像以上に豪華で、ユニフォームやウェアなどのほかに、Google Next Miniもありました。今さらだけど、僕もやればよかったな。笑


後半が始まってすぐの33分、ハーフタイムイベントでふわふわした雰囲気が残る会場で、Fリーグ選抜のNo.15計盛選手がシュートを決め、試合を振り出しに戻します。前半決めきれなかったシュートを後半開始早々に突き刺し、試合が面白くなる予感を漂わせてくれました。

その後は両チームともチャンスは作りますが、得点には結びつけられない展開が続きます。点が決まりそうで決まらないむず痒い流れの中、両チームのサポーターが声援を送ります。

人数は少ないけど、熱の入った聞き心地の良い応援でした。

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このまま引き分けかと思いましたが、37分。アスレはファウルが重なり、Fリーグ選抜に第2PKを与えてしまいます。これをFリーグ選抜No.9磯村選手がきっちり決めて、アスレは逆転を許してしまいます。

アスレはパワープレーを仕掛けますが、必死の攻撃もFリーグ選抜の気持ちのこもったディフェンスの前に得点を奪えません。

そして残り2秒からのキックイン。「もう終わるな」と思っていましたが、残り1秒でNo.14新井選手が押し込んで2-2!!

フットサルでブザービート、初めて観ました。笑


・試合終了~帰宅


劇的すぎる引き分けで、試合終了。観客目線からすれば、「終わりよければ全てよし」ということで、試合にはとても満足感がありました。

両チームは相手チームのサポーターにも、丁寧に挨拶をします。試合が終わればフットサルを愛する仲間。とても好感を持ちました。

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今シーズンのアスレのホーム戦は、この試合が最後ということで、試合後はチーム関係者が一列に並んで、サポーターへ挨拶を行っていました。残念ながらプレーオフ進出はできないようですが、サポーターからは暖かい拍手と、来シーズンに期待する声援が飛んでいました。

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一通り見届けて、ほかの観客とともに帰ることに。駅がアリーナを出てすぐのところにあるのはとても楽ですが、駅のホームへ一気に大勢が押し詰めることになるので、帰りはららぽーとで時間を潰してから帰る方がいいかもしれませんね。

立飛駅から立川北駅、そしてJR立川駅へ。立川駅周辺は居酒屋なんかも多そうなので、「仲間同士で帰りに一杯」ってこともできそうですね。

その後は、最後の劇的な展開に興奮し過ぎた疲れからか、電車内はほとんど寝ていました。家に着いたのは20時。結果速報以外、試合終了後のSNSは動いていなかったので、「また行きたいな」と思えるような発信があれば、なお良いと思いました。


以上が、「アリーナ立川立飛に行って帰ってくるまで」でした!


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・まとめ

立川府中・アスレティックFCは、とても挑戦的なチームだと思いました。

競技性だけではなく、チアやマスコットの存在感を作ったり照明の演出などにも取り組んでいて、会場に足を運んでくれたお客さんに楽しんでもらおうとする努力が、たくさん見えました。

ですが、この試合の観客数は1,118人。僕が座った反対側のスタンドは、ほとんどが空席でした。これでは観客も盛り上がらないし、選手も寂しいのではないかと思います。

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もちろん集客は簡単ではありません。同日に開催しているほかのスポーツの試合よりも、同時刻に上映しているアナと雪の女王2よりも魅力的な体験を提供しないと、お客さんは来ません。とっても難しいことです。


でも、立川駅前で歩く家族連れや、ららぽーとで遊ぶ子どもたちが足を運んで、アリーナを満席になったら。想像すると、凄くエキサイティングで、また行きたくなるような空間があります。とにかく人を集める、そうすれば、また行きたくなる会場に自ずとなっていく。そんな気がします。


選手が積極的にSNSを運用していたり、Youtubeチャンネルを開設したり、試合以外の面でも挑戦的なアスレの今後には、強く期待しています。


また、この試合を観て、Fリーグ選抜はとても応援したくなるようなチームでした。

試合前後にする観客への挨拶などの立ち振る舞いからは、とても謙虚な姿勢が感じとれました。カテゴリーが上がるにつれて忘れがちになるような「プロの振る舞い」を、若い彼らから感じました。

プレー面でも、「全力」という言葉が似合いました。全員でゴールに向かっていく姿勢や、気持ちで止めにいくようなシュートブロックには、心が躍りました。

人の注目を集めるのは上手さ、人を熱中させるのは必至さ。

彼らからは、こんなことを感じました。

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二日酔いの中で観戦しましたが、本当に行ってよかったです。アスレとFリーグ選抜を知ることができて、試合が終わる頃にはすっかり良い気分になっていました。

競技としてフットサルはとても魅力的だし、たくさんの方に知ってほしいという気持ちが、観戦するたびに強くなっています。僕にもできることがあれば、協力したいです。

同じアリーナスポーツとして、ハンドボールも頑張りたいですね。


次は、どこに行こうかな。

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