マガジンのカバー画像

研究成果

25
阪大工学研究科 応物コースの研究成果を発信します。
運営しているクリエイター

#応用物理学コース

【Paper】\1ナノメートル以下の分解能で!/ 世界初!1分子内部の電子の歪みを画像化 Prof. Sugawara Group, ACS Nano 2023.*更新有

【Paper】\1ナノメートル以下の分解能で!/ 世界初!1分子内部の電子の歪みを画像化 Prof. Sugawara Group, ACS Nano 2023.*更新有

大阪大学大学院工学研究科 菅原康弘教授、山本達也さん(研究当時:博士後期課程)、大阪大学大学院基礎工学研究科 石原一教授、大阪公立大学大学院工学研究科 余越伸彦准教授、大阪産業技術研究所 山根秀勝研究員らの研究チームは、光照射により発生する力(光圧)を計る顕微鏡(光誘起力顕微鏡)を用いて、単一分子の中で電子が複雑に歪む様子を1ナノメートル(10億分の1メートル)以下の分解能で画像化することに世界で

もっとみる
【Paper】薄くて柔らかいシート型光センサが拓く“やさしい光分析技術” Prof. Sekitani Group, Advanced Materials 2024.

【Paper】薄くて柔らかいシート型光センサが拓く“やさしい光分析技術” Prof. Sekitani Group, Advanced Materials 2024.

大阪大学 産業科学研究所の川端玲さん(日本学術振興会特別研究員/工学研究科博士後期課程)、荒木徹平准教授、関谷毅教授、中央大学 理工学部の李恒助教、河野行雄教授らの研究グループは、測定対象物を傷つけない“薄くて柔らかい”シート型光センサの開発に成功し、光だけでなく熱や分子などに関連する電磁波(光)を“簡便に”検知・イメージングできる無線計測システムを実現しました。

本研究で開発したシート型光セン

もっとみる
【Paper】紙製の電子皮膚を開発! Huang, Araki*, .., Sekitani,.., Koga*Advanced Materials Interfaces 2023.

【Paper】紙製の電子皮膚を開発! Huang, Araki*, .., Sekitani,.., Koga*Advanced Materials Interfaces 2023.

大阪大学産業科学研究所の黄茵彤氏(工学研究科博士後期課程・日本学術振興会 特別研究員DC1)、荒木徹平准教授(大阪大学産業科学研究所、応用物理学コースの協力講座:先進電子デバイス研究分野)、古賀大尚准教授らの研究グループは、木材由来のセルロースナノファイバー紙(ナノペーパー)を用いて、人の微弱な生体シグナル(脳波、心電、筋電など)を無線計測可能な電子皮膚(e-skin)を開発しました(下図)。この

もっとみる
【Paper】クリックケミストリーによる細胞接着法Kitagawa,Okuma,..., Yoshikawa, .., Matsuzaki & Tera, Bioconjugate Chemistry 2023

【Paper】クリックケミストリーによる細胞接着法Kitagawa,Okuma,..., Yoshikawa, .., Matsuzaki & Tera, Bioconjugate Chemistry 2023

分子と分子との間に簡単かつ迅速に「強靭な共有結合」を創るため、様々な技術開発が進められてきています。その中でもProf. Bertozzi(2022年ノーベル化学賞)が切り拓いたクリックケミストリー(以下の参考文献を参照)は、生体内の生物反応を妨害することなく、迅速に化学結合を創生する(生体直交性と言います)ことで極めて重要な反応と言えます。しかし、細胞とミクロな蛍光分子との化学結合が研究の中心で

もっとみる