目利きで焙じて70年 これからも“煎りたて新鮮”をお届けします|ほうじ茶「はんだかおり」
<本記事は2023年2月に内容更新しています>
〈引き継がれる香り〉
1947年の創業当時と変わらない共通点。
それは、店頭にあるこちらの「焙煎機」
「焙じ(ほうじ)茶」は、読んで字のごとく、お茶を焙じて作ります。
そしてこの「焙煎方法」に、それぞれのお茶屋のこだわりがあらわれます。
当店で最も大切にしていること。
それは“煎りたて新鮮”
創業以来、必要な分だけを店主自ら焙煎し、常に煎りたてのほうじ茶をご用意してまいりました。
〈こだわる“鮮度”〉
話は逸れますが、私は前職の伊勢丹で上海に駐在していた時、食品フロアの新規開発(「中国のデパートにデパ地下なるものを作ろう!」)に取り組みました。
その際、JOHANというパン屋さんの中国初出店をお手伝いし、会長からこんなお話を伺いました。
「焼きたて」「煎りたて」は食のジャンルを問わず、美味しさの大切な要素のようです。
ただし、ほうじ茶の“煎りたて新鮮”を維持するためには、少々手間がかかります。
自社の小さな焙じ機を使って、店頭で少量ずつ焙煎するため外気温や湿度、また風の影響を受けやすく、こまめな焙煎作業の調整が必要です。
こうして、一日に何度も茶葉の状態を確認しながら、調整を行います。
写真に写っているのは、15歳から当店での勤務をスタートし、今年で85歳を迎える荻窪店の元店長、兼田護氏。
70年間、東京繁田園の歴史とともに、当店の“煎りたて新鮮”を支え続けてきた大ベテランです。
店長を引退された現在も毎月一回、ご出勤いただき、私と一緒に焙煎作業をおこないます。
兼田氏と店頭で「ほうじ茶」を煎っていると、
といった嬉しいお声がけも。
70年間にわたって引き継がれた“煎りたて新鮮”
これからも皆様にお届けできるよう取り組んでまいります。
〈プロダクトについて〉
ほうじ茶の特徴は、なんと言ってもお湯を注ぐと立ちのぼる香ばしいかおり。
そして当店のほうじ茶の特徴は、「パンチのある力強さ」ではなく、やや浅煎りの焙煎による「優しい甘香ばしさ」。その味わいはすっきりとした口あたりで、ほのかな渋みと甘みの余韻を残します。
現在、販売しているほうじ茶は3種類。
「はんだかおりNo.1」(800円/100g)の主原料は茎茶(渡り鳥の雁が海上で体を休めるためにとまる小枝に似ていることから、「雁が音(かりがね)」とも呼ばれます)
茎茶のもつ優しいすっきりとした味わいと甘香ばしさを最大限に引き出すため、浅煎りで焙煎します。そのため、水色は琥珀色です。
「はんだかおりNo.2」(600円/100g)の原材料には、茎茶に加えて番茶を合組(ブレンド)します。また、香りと味わいのバランスをとるため、中煎りで焙煎します。
「はんだかおりNo.3」(380円/100g)は番茶を主原料にしており、最も深い焙煎で仕上げます。
すっきりとした甘さや香りよりも、濃い味わいを楽しみたい方には、こちらの商品がお薦めです。
当店の「ほうじ茶」は、「値段が高いから美味しい」というわけではありません。
はじめてのお買い上げで迷われたお客様には、バランス重視の中煎り「No.2」をお薦めしています。
一度お試しいただき、お客様のお好みに合わせて、お選びいただけますと幸いです。
〈販売ページのご案内〉
自家焙煎の香りと味わいは、ティーバッグでもお楽しみいただけます。
「ほうじ茶」を含む3種類のお茶を少量ずつお試しいただける、オンラインショップ限定商品も販売しています。送料無料でお届けします!
急須をお持ちでないお客様は、店主が15年間愛用中の急須とお茶のセットがおすすめです。
〈淹れ方&楽しみ方〉
ボトルの水出しには、フィルターインボトルが便利です。
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