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「ハイキュー!!」について語る

今回は「ハイキュー!!」の日(8/19)にちなんで、私が「ハイキュー!!」を好きな理由を書きたいと思います。
(全体的にネタバレを含んでいます。未読の方はご注意ください)

■「ハイキュー!!」について

「ハイキュー!!」(古舘春一)は、高校バレーボールを題材にした漫画です。
2012年から2020年にかけて、週刊少年ジャンプ(集英社)に掲載されていました。

ジャンルとしてはスポーツ漫画ではありますが、魅力はそれだけにとどまりません。
うなってしまうような名言の数々や、思わず吹き出してしまうシーンなど。
バレーボールに詳しくなくても、最後まで楽しく読める漫画だと思います。

■魅力的な登場人物たち

「ハイキュー!!」で魅力的なのは、漫画に登場する登場人物の多彩さです。

主人公である日向翔陽選手が所属している烏野高校はもちろんのこと、県内や全国のライバル校の選手たちなど、さまざまな背景を抱えた登場人物たちが登場します。
苦手としていることや、挫折の思い出などが描かれることもあり、時には「その気持ちわかるよ…」と、感情移入して涙してしまうことも。

また、登場時には好きではなかったキャラクターも、深く描かれることで好きになっていくこともあります。

私ははじめ、烏野高校の月島蛍選手が好きではありませんでした。
主人公たちにとても嫌味な言葉遣いをしていたため「こんな人が同じチームなのか!大丈夫なの?」と思ってしまったのです。
しかしチーム内で揉まれ、さらには東京合宿で他校の上級生たちにも揉まれることで、彼は変わっていきました。
少しずつ周りの人とコミュニケーションをとるようになったこと。
バレーをやりたいという気持ちを取り戻したこと。
そういったキャラクターの成長が見られるのも、「ハイキュー!!」という漫画の素晴らしい点です。

ちなみに、月島選手の嫌味な言葉遣いはそのまま変わらず、試合の際に相手チームの煽りに対してキレイに返すところは、本当に面白いです。

特に私が好きなのは、春高 宮城県予選決勝戦のシーン。
対戦相手である白鳥沢高校の天童覚選手に
「(一人時間差は)僕には通じないんでよろしくどうぞ」
と言い放ったのです。(ハイキュー!! 18巻より)
このシーンには思わず「上級生相手に!」と笑ってしまいました。

■続けることだけが正解ではない

「ハイキュー!!」42巻の途中からは、高校卒業後の登場人物たちが描かれています。

主人公である日向翔陽選手や影山飛雄選手は、プロのバレーボール選手になりました。
また、ライバル校の選手たちも、何人もプロ入りしています。
その一方で、プロ入りしていない、または、バレーボールを続けていない登場人物も多く見られます。

現実的に考えると、部活でやっていたことを大人になってからも続けている人は、それほど多くはないかもしれません。
ですが、漫画でそこの部分が描かれていることが、私にとってすごく新鮮でした。

続けている人たちは、日々努力を重ねてプロになっています。
しかし、別の進路を選んだ人たちも、日々努力を重ねて生きています。

どういった道を選んでも、その道で努力して生きていくことで、それが自分にとっての正解になるのではないかと思いました。

こんな気づきができるのも、漫画の素晴らしいところですね。

今年は連載開始10周年ということで、この後も10周年記念本の発売など、イベントが予定されています。
(個人的には、古舘先生直筆のLINEスタンプ販売をとても楽しみにしています)

これからも「ハイキュー!!」を応援していきます!

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。


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