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母も風邪をひく

先々週から先週にかけて子どもたち2人が風邪をひいていた。
ここ数日でなんとか持ち直してホッとした矢先、昨日の朝起きて喉に違和感を覚える。

これはやばいやつ。

夜に発熱し、今朝も38℃台の熱があった。
姉が気遣ってくれ、実家の父も来て、わたしを休ませてくれたが、子どもたちの「おかあさんは?」「おかあさんもうおきてー!」の声が寝室まで聞こえてくる。
時折こっそり寝室まで来て、「なんで寝てるの!!」と怒ってみたり。
すまんな。母も風邪を引くのだよ。

久しぶりに真昼間に寝ながら、ずっと小さい頃の記憶が蘇ってきた。
その日は休日なのに母が起きてこなくて、普段料理をしない父がキッチンにたっていた。
ママは風邪をひいちゃったんだよと父から聞いたが、寂しがりやのママっ子だった私は寝室まで行ってずっと話しかけていたと思う。
昼間なのにカーテンを閉めた薄暗い寝室で、いつも元気な母が寝ていた光景を今でも覚えている。

その時の気持ちはあまり覚えていないんだけど、不安なのと、母に元気がないことを許せないという気持ちがあったと思う。
いつも元気じゃなきゃ嫌なんだって。

なんてわがまま。
だけどなんか、今でもわかる。

だって元気な姿が好きなんだよ。笑ってる姿がみたいんだよ。

たぶん今日の我が子たちも、起きてこないわたしが許せなかったんだろう。
いつもみたいに一緒に起きて、ご飯つくって、一緒に遊んでくれなきゃ嫌なんだって感じてたんだろう。

わかるよ、わかるんだけど。
母だって人間だってことに気がつくのは、もう少し大きくなってからかな。

そしてあの頃の自分の母に、心のなかで謝った。
その節はどうも、ごめんなさい。

1日寝たらだいぶ身体は楽になった。
子どもを産んでから、風邪を引いたから休みますっていう状況ってあんまりなくて、身体がだるくても熱があっても私がやんなきゃって思ってたし、実際身近に頼れる人もいなかったし。
解熱剤飲んで育児して仕事してってのが当たり前に感じていて、そうやってた。
もちろんそんな生活で風邪も治ることがなく、何日もかかってやっと熱が下がるみたいな。

おかしい状況だけど、そうやってる母親って結構いるんじゃないかな。
誰にも助けを求められず、心で泣いている母親たち。

今回、家族が助けてくれて、労わってくれて、風邪はちゃんと休めば治るんだってよくわかった。
労わってくれる家族がいるから、頑張って早く治そうって気持ちにもなれる。
本当にありがとう。

布団のなかでちょっと泣いた。
誰にも助けを求められず、どんなに体調が悪くても1人で子どもたちの世話をしていたあの頃の自分を労って泣いた。

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