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クレしんの映画を観たゾ

どうもムギータです。
今回はクレしんの全映画を観たので、その感想を書いていきます。
ネタバレあり、全映画に対して正直な感想を書きます。
過激な発言も多いのでご注意ください。

1.個別の感想だゾ

公開順で各映画の感想を記載していきます。
また、各映画に対してざっくりとランク付けもしています。
筆者はストーリー重視のため、ギャグだけの映画は評価低いです。
話忘れて捏造しているかもしれない部分もありますが、暖かい目で見てもらえると助かります。

評価基準は以下のとおり
S:傑作、クレしんに興味ない人にもオススメ
A:良作、クレしん好きなら十分楽しめる
B:凡作、観れなくもないが人に勧められるほどではない
Z:特級呪物

※これ以降は砕けた文体になります。

1993年公開 アクション仮面VSハイグレ魔王

ヴァイス公式の切り抜きですまない

記念すべき第一作目。筆者の生まれた年でもあり感慨深い。
平行世界的な地球がハイグレ魔王に侵略されてしまい、アクション仮面と共に野原一家が戦う話。
初っ端からSF満載で敵もハイグレ魔王とふざけた名前と、クレしんらしさあふれる作品。ただ、肝心のハイグレ魔王との決戦があっさりしており、盛り上がりに欠けたのは否めない。
評価はB

1994年公開 ブリブリ王国の秘宝

この頃はしんのすけの喋りが少しゆっくり

伝説の魔人に願いを叶えてもらうため、文字通り鍵となるしんのすけと、そっくりな王子が悪の組織に誘拐される話。
全体的に登場人物のキャラが立っており、アラビアンな世界観や魔人同士の派手な戦いなどが面白かった。
ただ、こちらもハイグレ魔王と同じく物語のピークとなる場面がなかったのが惜しいところ。
評価はA

1995年公開 雲黒斎の野望

タスケテケスタ!

過去を改変する時空犯罪者を捕えるため、時空警察と野原一家が過去にタイムスリップする話。
この作品すごいのは過去編だけでも十分面白いにもかかわらず、後半怒涛の現代編で満足度が非常に高かった。
しんのすけが大人に変身して戦うシーンは激熱。
評価は

1996年公開 ヘンダーランドの大冒険

チカゴロ、ナンカ、ヘンダ

地球侵略を目論むオカマたちに対して、しんのすけが魔法のトランプを使い迎え撃つ話。
作品全体のダークな雰囲気が非常に良く、敵幹部たちとの戦いはどれも見応えがあり面白かった。いつの間にかひろしとみさえが人形になっていたと気づくシーンはかなり怖い。
ボスのマカオとジョマはネットミームにもなるほど個性的なキャラをしており、そんな彼らとのババ抜き対決やドタバタ追いかけっこが心地よかった。
評価は

1997年公開 暗黒タマタマ大追跡

タマユラ!タマユラ!タマユラ!ユーラ!

世界を滅ぼすほどの魔人を復活させるタマの片方をひまわりが飲み込んでしまい、魔人復活をたくらむタマヨミ族に追われる話。
タマを守るタマユラ族とタマヨミ族の抗争がメインの話になるが、キャラの濃いメンバーが多く終始退屈しない。
筋肉ベビーシッターさん好き。
オチがなんじゃそりゃという終わり方なのが少し残念。
評価はA

1998年公開 電撃!ブタのヒヅメ大作戦

助けてぶりぶりざえもん!

世界のコンピューターを支配できるウイルス(ぶりぶりざえもん)を巡り、世界平和を守る組織と悪の組織の対決を描いた作品。
物語のテンポが素晴らしく、作者登場以外無駄なシーンが一つもない。
悪の組織に拉致されたしんのすけを救うため、必死に手掛かりを掴もうとするひろしとみさえ、子供たちを守るため全力を尽くすお色気さんといった登場人物の見せ方も完璧。
ぶりぶりざえもんに関してはウイルスとして作成されたものの、生みの親であるしんのすけの「救いのヒーロー」という想いを受け取り、作品を通して救いのヒーローとしてあり続けた。
おバカそうなキャラがカッコいいのが本当にズルい。
この作品が筆者は一番好きです。
評価はS

1999年公開 爆発!温泉わくわく大決戦

草津旅行したい

地球温泉化を企む非風呂組織の巨大ロボに対抗するため、野原家の地下に眠る伝説の温泉が必要になるという話。(書いてて自分でもよくわからん)
20世紀少年を思い出すような不気味な巨大ロボのシーンは、導入として非常に興味を惹かれた。味方の温泉Gメンが少しカルトっぽくて引いたが、敵組織との命がけの攻防は緊迫感があって良かった。
伝説の温泉に浸かったあとの野原一家コスチュームと戦闘があまり映えなかったのが残念。
評価はA

2000年公開 嵐を呼ぶジャングル

言ったはずだ、カポエラも使うとな

大人たちがサルの島に奴隷として拉致されてしまい、カスカベ防衛隊が救出に向かう話。
前半はジャングルという過酷な環境と、ガチで怖いサル達といった絶望的な状況に置かれても、友情で乗り越えるカスカベ防衛隊の絆。
後半はフィクションという存在のアクション仮面だが、それでも絶対に譲れないヒーローとしてのプライドをかけて立ち向かう姿があまりにも好き。
アクション仮面の咆哮覚醒シーンは何度観ても涙が出てしまう。
評価はS

2001年公開 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲

ひろしSUNよ!

懐かしさの匂いの虜となり、子供になってしまったオトナたちを取り戻す話。
まず作品全体の雰囲気が素晴らしい。子供の頃は懐かしさという曖昧なものにピンと来なかったが、大人になって改めて見直すと、暖かい町や心の豊かさというものが少し分かった気がする。
ひろしが家族との思い出を回想するシーンや、しんのすけが未来に向けた希望を熱く語るシーンは胸がジンと熱くなってしまう。
評価はS

2002年公開 嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦

金打(きんちょう)

戦国時代にタイムスリップしたしんのすけが助けた一人の侍によって、歴史が動いていく話。
男の友情、愛、忠義、家族の絆、大切なものが詰まった最高の作品。
戦国時代の描写も素晴らしく、クレしん映画というのを忘れるくらい作品に没頭できた。
伏線回収やラストの締め方といった脚本も素晴らしく、ぜひ一度は観て欲しい。
評価はS

2003年公開 嵐を呼ぶ 栄光のヤキニクロード

げっちゅー

組織の機密情報を知ってしまった野原一家が指名手配され、組織の本拠地熱海を目指す話。
突然のギャグ全振り路線に困惑。
ひろしのヒッチハイクやみさえの暴力性、ひまわり声のあざらしなど笑えるシーンは結構ある。
肝心の話は雑の一言で、熱海に向かう理由も熱海に着いてからの展開も適当すぎる。指名手配された野原一家を平然と裏切る春日部の住民が個人的には許せなかった。せめて最後に謝罪の一言くらいはするべき。
評価はB

2004年公開 嵐を呼ぶ!夕陽のカスカベボーイズ

つばきちゃん。。。

映画の世界に取り込まれた春日部の住人が帰る手段を探す話。
舞台となる西部劇の雰囲気が良く出ている。映画の世界から抜け出せない絶望感と、希望を見つけた時の高揚感が堪らない。
クライマックスとなるカスカベ防衛隊のアクションシーンは見応えがあり、切ないラストも大変良かった。つばきはクレしん映画の中でも屈指のヒロイン。子供の頃に観た人はみんな好きになってたはず。
評価はS

2005年公開 伝説を呼ぶ ブリブリ3分ポッキリ大進撃

目を覚ませ僕らの世界が何者かに侵略されてるゾ

3分後の世界に襲い掛かる怪獣を野原一家が迎え撃つ話。
アイディア自体は面白いが、終始同じような展開が続き後半退屈だった。
最後の怪獣がアレだったこともあり、盛り上がる展開にもならず終わってしまったのも残念ポイント。
表紙にいるけどぶりぶりざえも出てたっけ?
評価B

2006年公開 伝説を呼ぶ 踊れ!アミーゴ!

そん時ですよ、こうなっちゃたのは…

町の人間が徐々にサンバを踊る化け物と入れ替わっていくホラー映画。
序盤はホラー要素が強くかなり面白いのだが、後半が意味不明すぎる。
ひたすらサンバ踊っているだけのシーンは薬でもやってるのか疑うレベル。
前半と後半で評価が180°変わる残念な作品。
評価はB

2007年公開 嵐を呼ぶ 歌うケツだけ爆弾!

ここからが地獄の地獄

しろのケツに爆弾がついて危険だから宇宙に飛ばしちゃう映画。
野原一家のキャラ崩壊、地球防衛組織の無能ぶり、物語に全く不要な宝塚もどき、下手に泣かせようとして極寒の数々。
レビューサイトにこれがロボとーちゃんと同じレベルの傑作と書いている人がいて、ケツが爆発するかと思った。
評価はZ

2008年公開 ちょー嵐を呼ぶ 金矛の勇者

堀江由衣のショタボイスだけ

影の国の住人が攻めてきて、たまたま勇者に選ばれたしんのすけが何とかする話。
序盤はヘンダーランドのような不気味さで面白そうかと思いきや、肝心の金の矛と銀の盾が物語にほとんど関与せず、敵の目的もしんのすけが何をすればいいのかも曖昧なまま終わった不完全作品。
ラストも矛と盾の能力をほとんど活かすこともなく、たまたま敵が自爆して終わりなのも虚無虚無プリン。
前半みさえのしんのすけに対する態度も最悪で、観てて不快だった。
マタが可愛いのだけが唯一の救い。
評価はZ

2009年公開 オタケベ!カスカベ野生王国

シロクマひまわりは可愛い

環境活動家の人類動物化計画を阻止する話。
動物化したカスカベ防衛隊のビジュアルや能力を活かした活躍は悪くなかった。しかし、場面に合わないBGMや演出、内容ペラペラの脚本など、総合的には不満点の多い作品。小学生くらいまでは楽しめるかもしれない。
評価はギリギリB

2010年公開 超時空!嵐を呼ぶオラの花嫁

花嫁が釘宮ってだけ

しんのすけの未来の花嫁が助けを求めて現代にやってくる話。
色々なキャラが未来の姿で登場するが、大して活躍するわけでもなく設定が何一つ活かされていない。後は演出のセンスが非常に悪く、大事なシーンで3カメは何食ったらそんな演出思いつくんだ。
どう考えても面白くなりそうな設定なのにここまでつまらなく出来るのはある意味才能かもしれない。(ギル〇ラ?)
未婚タレントを起用した未婚花嫁キャラ達が演技もゴミな上に登場時間も長く、かなりキツかった。
貴重な未来ネタを食いつぶした点で最も罪が重い作品。
評価はZ

2011年公開 嵐を呼ぶ 黄金のスパイ大作戦

カッコいい

しんのすけがスパイの女の子と共にスパイとして活動する話。
キービジュアルがカッコよく期待していたが、内容はヒロインボテ腹オナラ砲で犯罪国家(自国)を破壊して終わりと三周回って空いた口が塞がらない。
正直しんのすけがスパイになる理由もほとんどなく、何がしたかったのか分からない迷作。あと、演技カス素人を声優に起用しないで欲しい。(2回目)
評価はZ

2012年公開 嵐を呼ぶ!オラと宇宙のプリンセス

睡眠導入剤

ひまわりが別の惑星にプリンセスとして拉致される話。
内容スカスカなところを尺稼ぎのミュージカルで穴埋め。
突然笑いだす情緒不安定な国王や無能な大臣と、この国大丈夫か。
質が悪いくせに、この映画無駄に長い。
しんのすけとひまわりのケンカと仲直りを主題にしたかったように思えるが、どうしてこうなった。
評価はZ

2013年公開 バカうまっ!B級グルメサバイバル!!

こんな企画通すな

B級グルメを許せないセレブに対抗するべく、秘伝のソースを運ぶ話。(あらすじ書いている時点で既に意味不明)
物語の根幹が意味不明なせいで、内容が意味不明。
結局最後は職人が秘伝のソースを使って焼きそば作るわけでもなく、カスカベ防衛隊が焼きそば作って終了。
焼きそば食べたい以外の感想が何一つ残らない作品。
評価はZ

2014年公開 ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん

どうだ、しんのすけ?つえーだろ、お前のとーちゃんは

ひろしの精神をコピーして作られたロボットが、亭主関白の時代を取り戻す運動に利用される話。
地獄のトンネルを抜けた先には光があった。中島かずきありがとう。
ひろしの心を持つロボとーちゃんの心情表現が完璧すぎて、観てる側も胸が痛くなってしまう。
途中ちちゆれ同盟や五木ひろしといった寒いギャグは厳しいが、グレンラガンを意識した合体シーンはテンション上がってしまった。
ラスト、ロボとーちゃんに向けたしんのすけの「とーちゃんもロボとーちゃんも、どっちもオラの大好きな父ちゃんだ!」のシーンはクレしん映画史上一番好きなシーン。観るたびにぼろ泣きしてしまう。
評価はS

2015年公開 オラの引越し物語~サボテン大襲撃~

OLA!

突如転勤を言い渡されたひろしが、家族と共にメキシコへ引越しする話。
導入のひろし転勤に伴い、みさえの家族に対する想いが分かる描写が素晴らしい。
引越し先のメキシコで起きるサボテン大襲撃はパニックホラー映画を彷彿とさせ、子供はトラウマになるレベル。
サボテンの倒し方も捻りが効いており、終始楽しめた作品。
町長良いキャラなのに害悪ムーブしすぎて少し不快だったのが残念。
町を復興させたいという動機自体は素晴らしいんだけどね。
評価はA

2016年公開 爆睡!ユメミーワールド大突撃

主題歌の友よが名曲

ヒロインの悪夢を消すため、父親が開発した装置で他人の夢を奪い、その代償として悪夢を見せてしまうという話。
劇団ひとりが脚本ということもあり、他のクレしん映画とは少し毛色の異なる作品。珍しく根っからの悪役がいない。
夢の世界を活かした話作りや、悪夢の恐ろしさ、子供たちの友情が見所。
物語の筋が通っており、観終わった後の満足度も高い。
バクの正体だけは本当に残念。
評価はA

2017年公開 襲来!! 宇宙人シリリ

沢城みゆきの無駄遣い

シリリとかいう猥褻物が襲来、父親と合流するのを野原一家が手助けする話。
冷静にシリリのビジュアルがキモ過ぎる。
父親の野望も意味不明な上に息子への精神的虐待と気分も悪い。
ラストも後味悪く、終始不快な作品。
評価はZ

2018年公開 爆盛!カンフーボーイズ ~拉麺大乱~

ラーメンのモデルってもしかしてDG?

薬物ラーメンに乗っ取られた中華街や春日部を取り戻すお話。
薬物ラーメンで町の人間が狂暴化という設定も面白く、これもパニックホラー好きの自分には刺さった。
物語を通して裏切りおにぎりやヒロインの成長が描かれていたのも良き。
ラストだけは意味不明すぎて宇宙猫。
評価はA

2019年公開 新婚旅行ハリケーン 〜失われたひろし〜

大人になるまで、ゆっくりと自分のお宝を見つけろ
俺はとっくに見つけてるぜ

ひろしとみさえの夫婦愛を描いた作品。
ひろしに表面上裏切られても夫を信じるみさえの強さと、そんなみさえや家族を大切に想うひろしの愛情が良く描かれている。
クライマックスで、ひろしがしんのすけに言った言葉は一生忘れない。
ただ、ラストのオチや登場人物にあまり魅力がないなど、正直微妙な点も結構ある。個人的に好きな作品。
ハルノヒはガチの名曲。
評価はA

2020年公開 激突! ラクガキングダムとほぼ四人の勇者

キービジュアルは一番好き

子供たちのラクガキパワーによって存続している国が、ラクガキ不足により滅亡の危機となってしまう話。
ラクガキングダムの住人デザインはセンスなし。
シナリオ自体は割と退屈だが、ニセななこやぶりぶりざえもんといった主要キャラの活躍は楽しめた。
評価はB

2021年公開 謎メキ!花の天カス学園

はしりがきは名曲

エリート学園にカスカベ防衛隊が仮入学、学園で起こる問題を解決する話。
設定自体は面白いが、登場キャラクター、脚本、演出すべてが子供向けすぎて観るのがしんどかった。
ずっとこのメンバーと一緒にいたいという風間君の想いにもう少しフォーカスして、シリアスな場面もあれば楽しめたかもしれない。
評価はB

2022年公開 もののけニンジャ珍風伝

ナマケモノのお爺さん好き

しんのすけがひろしとみさえの子供ではなく、実は忍者の家系だったという話。
最新映画ということもあり、アクションシーンの作画に力が入っている。
王道な脚本と各キャラの活躍、映画ならではの派手なシーンと、今後のクレしん映画に期待を持たせてくれた作品。
評価はA

2.まとめだゾ

まとめると評価は以下のとおりです。
同じランク内で優劣はありません。
冷静に30本はかなり多く、今期のアニメほとんど見れませんでした。

3.終わりにだゾ

何か一つ足りないような気もしますが、ヴァイスに収録もされない黒歴史映画ということで存在は抹消しました。
途中地獄のハズレゾーンが続いたときは心折れそうでしたが、完走してみれば懐かしい名作や新作との出会いもあり実りのある試みになりました。
この記事でクレしん映画に興味を持ってくれたり、昔観てた人が懐かしい気持ちになってくれたら嬉しいです。
それではここまで読んでいただきありがとうございました!

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