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扱いの差とゴヤ展と。

はい。まずは続きから。

「刀剣乱舞-ONLINE-」より

どんと来い、腸浄現象。(また若者にはワカランものを…)

片や心を痛め、片や言い出しっぺなのに他人事。

身内の扱いが違い過ぎる件。

姫は下には優しくとも、上には冷淡そう。
それくらい自分でなんとかできるでしょ?って。
普段はおとなしいけれど、チャンスが来たらここぞとばかり上を蹴落としにかかるのもいいなぁ。
(一家内のアレコレでなく、審神者からの好感度の事)


その頃の蔵の主。

お仕事中の大典太光世。
衣装を全装備で描くとなると、やる気がどっかに行くので適度に脱がす。

漫画はチマチマした作業が多く、反動でザックリした絵を描きたくなる。


いつものベクター線にクリッピングでは塗り絵っぽくなってしまい、2影+αの段階で境界線を無視して上から加筆する事に。

作業としては面白かったが、下地が固有色ごとに分かれていたので、色の調整がしにくかった。
暗い色ムズッ・色の差が出ないよ~と思っていたら、PCのモニターをずっと夜間モードにしていた事に気が付いた。あ~あ…。
やる気消失。
終わらせ方が分からなくなり、まぁこの位でいいかなという所で止めた。
下地に基準となるグレーを乗せてからの方が纏まったと思う。
……なんちゃって厚塗りの、模索一枚目って事で。


話変わって、日曜日に行ったゴヤ展。
(上野の国立西洋美術館。毎月第二日曜日は常設展は無料。)

真理はよみがえるだろうか:ゴヤ〈戦争の惨禍〉全場面|国立西洋美術館 (nmwa.go.jp)

1808-1814のスペイン独立戦争に取材。戦禍、飢餓、政治風刺をテーマとした銅版画82点。

作品はかなり小さくて(葉書よりは大きかった気がする)、何処が頭?何人いるの?と混乱。
(web上の一度デジタルを通したものの方が見やすい)
描かれている内容は悲惨そのものだけれど、こんにちの残酷描写に慣れきった目には、あまり響かないよなぁと暗い気持ちになる。
視覚的な意味ではマンガ雑誌の方がよほど刺激的だ。

ウクライナのジャーナリストが、今現在どんなに酷い事が起きているのかを世界中の人に知ってもらいたいのに、映像は規制が入るから届けられないと嘆いていた事を思い出した。

メディアの流す許容範囲内の酷い暴力は、画面の中の出来事・他人事で、頭からすぐに消え去る。

目を背けたくなる程に生々しくなければ、もう心に引っ掛からないのではないか。
版画よりもタイトルの「どうしても嫌だ」「見るに堪えない」「何と野蛮な」といった、むき出しの言葉に心が揺さぶられた。


前日に、上野・戦場つながりで、月岡芳年の画集を見ていた。
(つきおか よしとし。1839~1892。「最後の浮世絵師」。
 有名な血みどろ絵は画業の中の約6年間に限られているそうな。)
芳年は上野での彰義隊ほぼ全滅の後、その惨状を写生しに行ったと云われており、それを基にした浮世絵はどんなものだろう…と怖いもの見たさで買った本。

改めて見返してみると、今の私はそれらよりも美人画に惹かれた。
浮世絵なので、お察しのお目々ほそほそ・お手々ちっさ~の絵だが、艶っぽくて、粋で思わず魅入ってしまった。
シンプルなのに、饒舌だ。


そうそう、太田記念美術館にて「月百姿」の全点展示が始まっています。
前期・後期入れ替え制なので興味のある方はご注意を。
(リンクはセキュリティ保護なしの表記が出てしまったので割愛)


上野の後、池袋に移動、刀ミュグッズをチェック。
少し歩いてJUNKUDOへ。(今時珍しい大型書店)
美術書コーナーを徘徊。
JUNKUDOは品揃え良くて好き。