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人生の分岐点には、いつもパワーストーンがあった。


#私の不思議体験

今回は『月刊ムー』さんのお題企画で、私の過去の体験でも書こうかなあ、と。ちなみに怖い話ではありません。

私はアクセサリーが好きで、中でも天然石はついつい惹かれてしまう。もういくつも持っているのに欲しくなってしまうのは、やはりパワーストーンとして石が私の人生に欠かせない役割をしてくれていたからだ。

高校2年生の頃に、私はクラスの人間関係に悩んでいた。女子校だからこそややこしい人間関係に引っ掛ってしまうと、なかなか抜け出しにくい。しかも、当時、軽いいじめも受けていた。そんな時に、母から水晶のペンダントをもらった。母が若い頃に買ったもので、悩んでいる私にお守りにと、くれたのだ。キラキラときれいに光る透明度の高い水晶のペンダントは、今でも鮮明に覚えている。

私はそのペンダントをお守りにして、小さな巾着に入れて肌身離さず学校でも持つようになった。当時は水晶の意味などは知らなかったが、ちょうどその頃からだろうか。新しい友人ができ、悪口も言われなくなり、平穏な高校生活を送ることができたのだ。おかげで修学旅行もとても楽しかった。

水晶は、魔除けや厄除けの意味があるらしいが、水晶が守ってくれたのかな、と思う。ちなみに当時、私に悪口を言っていて、クラスメイトたちに迷惑をかけていた生徒二人はなぜかそろって退学している。理由は知らない。そして、私は三年生のクラス替えで、仲の良い友だちばかりと同じクラスになり、とても楽しく、そして穏やかに高校最後の一年を過ごせた。卒業と同時に、ペンダントは行方不明になってしまったが。

20歳の頃、私は恋愛に悩んだ時に、ようやくパワーストーンの意味を知り、そしてハマるようになる。しかし、ローズクォーツの指輪も、アメジストのペンダントも、私の片思いを成就させてはくれなかった。きっと気休みめなんだ。石に人の願望を叶えたり、悪いものを払ってくれたりする効果はないんだ、と思うようになってしまう。それでも私はアクセサリーも石も好きなので、ただ単純にファッションとして身につけていた。

それから数年後、私はある一つの宝石に強く惹かれた。見た瞬間、この石だと思うほどに目を奪われたのはピンクトルマリン。石の意味も特に知らないまま、ピンクトルマリンがちょこんとついたピンキーリングをよく身につけるようになった。それから一年も経たずに私は夫と出会ったのだ。

ピンクトルマリンが愛の石だということは結婚後に知った。現在は当時より太ってしまったので、そのピンキーリングが指に入らないが大事にしまってある。

そして、結婚数年後、私は夫からブルートパーズのペンダントをもらった。夫が「すごくきれいな石だから」という理由でくれたのだが、もしかして、と思い立って今調べてみると、転職の石とか仕事のチャンスを与えてくれる、とある。私は夫からブルートパーズのペンダントをもらってから、フリーライターとして仕事を始めて、そこから8年。途切れなく仕事をもらっている。

こうして自分の人生を改めて振り返ってみると、パワーストーンに秘められた力を信じずにはいられないのだ。きれいなだけではなく、不思議な力もある、そんな石は、今後も私の人生に彩りを添えてくれることだろう。

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