見出し画像

ラスボス、再び。

とっとと成仏してください!の2巻が発売したあと、こんな記事を書いた。

ここから3ヵ月以上が経過した先週のこと。
夫がとっとと成仏してください!③の見本誌を読んだ。

かなりの本好き(少女漫画はほとんど読まない)、基本は辛口(家族だから容赦しない)というスタンスの夫。

今回も、とっとと成仏してください!③を手に取った時、ドキッとした。
これは読み終わったあと、感想を言ってくるパターン!
しかも夫は読むのがめっちゃ速い。
私は夫が読み終えるまでネットサーフィンをして気を紛らわせていた。

どういう感想を持たれるんだろう?
そう思った反面で、何を言われても大丈夫だ、という気持ちもあった。
それは自信というよりは、3巻は特に好き勝手書かせてもらったので、もうそれだけで満足していたのだ。

私が書きたい話をめっちゃ楽しく書かせてもらえたものが、書籍になる。
それだけで幸せなので、あとはどういう感想を言われても甘んじて受け入れよう。
そんな穏やかな気持ちがあった。

……はずだった。

夫「やっちゃったなー!」
私「え、なに?」
夫「あーあ、やらかしたなー」
私「なにが? え、なんのこと? 成仏のことだよね?」
夫「うん。そう。あっ、ちょっとトイレ」
私「なんだよーーーー! 気になるよーーーー!」

ちなみに、「やっちゃったなー」というのは悪い意味ではなく、良い意味だった。誉め言葉だった。
良かった……。

って、ぜんぜん穏やかな気持ちじゃない。
しかも、これかなり冒頭の時点での会話である。

そして、全部読み終えた夫、私にこう言った。

「前より書き慣れたよね」

本当ですかーーーーーー?

めっっっちゃうれしい。

1巻、2巻よりも書き慣れた感じが出ていたらしい。
ちなみに、担当さんにも似たようなことを言われており、「1巻の頃よりもも、うまくなりましたよね」と言ってもらえてうれしかったなあ。

私、少しは上達しているんだ。
自分じゃまったく実感ないけど!

そんなふうに浮かれていたのも束の間。
夫は、気になったところがあった、とも言った。

ネタバレになってしまうので、詳細は割愛。
ただ、その感想には、非常に納得できる。
以前から私が苦手とする部分だったので、夫の感想を聞いて、なるほど、という気持ちしかなかった。

夫の意見を聞いて、あそこをああすれば、三巻はもっと面白くなったのかもしれないな、と思った。
そもそも、夫に言われるまで気づかない時点で、自分はまだまだ非常に未熟だな、とも感じた。

書き慣れたと言う言葉に浮かれたが、「もっと上達できるように頑張らないと!」と気を引き締めることができたのだ。

怖いけれど、夫に読んでもらい、感想をもらうのは大事だなあ。
そして、こうしてハッキリと意見を言ってくれる人が、家族にいる私は恵まれているんだな、とも思えた。

とっとと成仏してください!③を、色々な人が手にとって、楽しんでくれるといいなあ。
3月15日の発売まで、あと少しだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?