見出し画像

いいね!が多い写真だけが良い写真というわけではない


今は撮った写真をSNSにアップすることが一般的になっています。
SNSに写真をアップすれば、その写真を不特定多数の人に見てもらうことができます。
そして、そこにいいね!が付けられたり、時にはコメントが付いたりします。
このことはとても良いことですし、写真の楽しみ方としてよい手段だと思います。
ですが、写真の良し悪しとSNSの評価は必ずしも一致しないという側面もあります。

理由はといえば、SNSの特性が必ずしも写真を見る環境として最善のものとはいえないからです。

最善でない理由にはいくつかあります。

まずは1枚1枚の写真をゆっくりと見るインターフェイスではないということ。
SNSというのは恐ろしいほどの投稿が毎分、毎秒ごとアップされます。
それを捌くために、どうしても1つの投稿を落ち着いてじっくりと見る環境にはなっていないのです。

写真は本来、1枚1枚をゆっくり見ることで、その人の心に沁みるものです。

写真展というものを想像してみると分かりやすいかもしれません。
もし、50枚の写真が展示されている写真展に行ったとして、滞在時間が2分間だったら果たしてそこで見た写真は強く印象に残るでしょうか?
「この写真が好きだな」という記憶に残る1枚を見つけられるでしょうか?

ここから先は

1,389字 / 3画像

¥ 300

よろしければサポートをお願いします。 活動資金として使わせていただくほか、次の記事への励みとなります。 どうぞよろしくお願いいたします。