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ポートレイトレクチャー「47.流れの中で指示を出しながらベストを見つける」

私にとってポートレイト撮影で大切なのは、ベストの1枚を撮ることです。
1回の撮影、一つのシーンでの撮影、その中でベストを撮ることです。
なんとなくいっぱい撮っておいて、あとから写真を見て「これがベストだったな」と思うことはまずありません。

あとからベストが分かるということは裏を返せば撮っているときにはベストが見つけられていないということになります。

ですので、撮るときにベストを撮れる、そしてこれがベストだと分かることが大切だと思うのです。

ただし、いきなり最初の1カット目からベストが分かるというわけではありません。
撮影を進めながらモデルさんと協力し合ってベストな1枚を作り上げるのです。

では、具体的にどうしたらいいのでしょう。

まず最初にありきなのは、シチュエーションと衣装によってどんなイメージの写真を撮りたいのかを考えます。

街中なのか自然豊かな場所なのか、それとも室内かのか?
光は柔らかいのの硬いのか?
衣装はカジュアルなのかドレッシーなのか?

これらの組み合わせによって撮りたい写真のイメージは変わってくると思います。

そのイメージが最初のスタート地点です。

この場所でこんな感じに立って(座って)ください。
こんなイメージのポーズでこんな表情で。
とスタート地点でモデルさんに指示を出します。

さてここからがベストに向かうための手順です。

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