ポートレイトは心理戦
ちょっと大胆なタイトルですが、ポートレイトというのは撮影者と被写体との心理的なものが結果に大きく左右されると思うのです。
撮影者はいかに被写体を乗せることができるか、
被写体はいかに撮影者に自分を素敵に撮ってもらうか。
このお互いの心理が写真の仕上がりに影響してくるものなのです。
この両者の心理的なもので、この記事を読んでいる方の多くは撮影者の立場でしょうから撮影者サイドに立ったお話をしていきたいと思います。
具体的にいえば、
撮影者は被写体をコントロールしなければなりません。
作り込んだポートレイトだろうが、ナチュラルポートレイトだろうがこれは変わりありません。
誤解しないでほしいのですが、コントロールするというのは決して人として支配をするということではありません。
そうではなくて、自分がイメージする写真が撮れるように、被写体(ここではモデルとしましょう)の動き、ポーズ、表情、雰囲気を引き出すということです。
別の言い方をすれば、「指示をする」ということなのでしょうが、指示というのはただ言葉だけでおこなうのでは足りないのです。
もっと、空気感というか、オーラというかが必要なのです。
「この人の言うとおりにしていればすごく良い写真が撮れそう」と思ってもらえる雰囲気が大切なのです。
撮影者によってモデルが雰囲気や態度を変えるのかと言われれば、きっと答えはNOでしょう。
でも、相性はあるのです。
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