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ポートレイトレクチャー「64.彩度を上げすぎてはいけない理由」

ポートレイト写真で彩度が高めの写真を見ることがよくあります。
SNSとスマホの普及によって見た目のインパクトを求めるあまりに彩度を上げる方向で調整してしまうこと多いのかもしれません。

ですが、人間のお肌はそんなに彩度は高くないのです。
実際に人に会ったときに、「この人の顔色は鮮やかだなあ」などと思うことはまずないと思います。
確かに、顔色が良いとか悪いとかと感じることはあるかもしれません。
でも、これは鮮やかさというよりは血色の良さと肌のくすみ感などからくるものであって、鮮やかかどうかということではないのです。

また、撮影時に仕上がりを追い込まずに、家に帰ってからRAWソフトで調整することにも起因するのかもしれません。
実物を見ながら調整するのではなく、記憶を頼りにお肌の色を調整するため、なんとなく鮮やかな方向に向かってしまうのかもしれません。

私の場合ですが、彩度は上げる方向よりも下げる方向で使うことの方が多いくらいです。
もちろん、時には彩度を上げることもあります。
一概にすべてのお肌を彩度下げにするということでありません。

では、まず彩度を上げていってしまうとどういう弊害があるのかついて写真を見ながら説明していきたいと思います。
また彩度を上げたほうが好結果になるような例もお見せしたいと思います。

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