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「子どもを迎えるまでの物語」を読んでいます。

丁度昨年の今頃だったかな。

友人がFacebookで、この本のクラウドファンディングを紹介していて、内容としてはこのベル・ボグスさんが書いた著書を日本語訳して出版したいという内容だった。


地方に来て、私が一番東京に居る頃とギャップを感じたのは

「子供を持つのは当たり前」

という感覚を、皆が当たり前のように持っていて、それが幸せなんだよ、と口々に言うことだ。

私たちは夫婦で移住をしたのもあって、結婚をしていると知った相手は必ずと言っていいほど「お子さんは?」と聞いてくる。

東京に居た頃は、そもそも近所付き合いというものがなかったし、ベビーの仕事をしていてもママさん達に詮索されるようなことも少なかった。

私の周りにも、子を持つダンサーも居れば結婚に拘らずにパートナーと楽しく過ごす人、子を持たない選択を選び芸術を全うする人、さまざまであり、それが割と普通だと思っていた。

心からその人が「自分もやって良かった」と思っていること…つまり子供を育て上げた経験について、悪意なくぶつけられることが移住してからは頻繁に起こった。

「子供が欲しいかどうか」

子供を育てた経験のない私には、実はあまりピンと来ず、本能的には欲しい気がするし、確かに愛する人の子を持つことは幸せだと頭では分かるのだけど、シャネルを持ったこともないのにシャネルの良さを語れないのと同じくらい、私にはよく分からなかった。例えが意味不明か…

とは言え、この本を読んでみたいと思ったのは確かだし、特に2019年から2020年は、「子供を持たないかも知れない人生」について考えざるを得ない出来事、プロセスが続いたので、私は迷わずこの本を購入する、というファンディングをした。

クラウドファンディングが終了し、翻訳が始まり、忘れた頃にこの本が我が家に届いた。

去年と今ではまた心持ちも状況も違う。
息子のように可愛がってる猫のビヤも、1歳1ヶ月になった。


この本を読み進めるほどに蓋をしてきたことや、日常生活において人前で隠し通されてきたことについて考えてしまう。

そして、「子供を持たない選択肢を受け入れるための時間」というものの存在について、思いを馳せるようになった。

女性の生き方、ライフスタイルは昔と大きく変わっているように見えるけど、隠された部分、語られてこなかった部分についての大きな変化はないのかも知れない。

ようやく半分を読み終えたところだけど、なかなか面白いです。女性はもちろんだけど、男性に読んでみて欲しいな。

#日々のこと  #読書 #子どもを迎えるまでの物語 #ダンサーの呟き 

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