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マネキンアート×ハナウタカジツ

大学で被服を学び、音楽とファッションをこよなく愛するsho(ショー)さん、現役デザイナーとしても活躍するmaa(マー)さん。2人が生み出すデジタルアートやパフォーマンスは、ときにポップでキュート。またあるときはゴシックホラーのように不可思議な異空間へ、見る者を一瞬にして連れ出してくれます。熊本愛にあふれた活動は、多くの人を巻き込んで大きなムーブメントになりつつあるのだとか…!

思わず訪れたくなる
熊本を舞台にしたデジタルアート

熊本県内の名所を背景に、自らがマネキンに扮して写真撮影。さまざまなCG加工を施したデジタルアートを手がけるマネキンアートユニットsho_maa(ショーマー)。普段は別々の仕事をしている2人ですが、多忙な日々の合間を縫って精力的に製作活動を行っています。「最初は、趣味として大好きな洋服を着て写真を撮っていたんです。でも、やるなら半端なものじゃなくて、私たちらしいアートにしたいという思いが芽生えてきて」と話してくれたmaaさん。2014年から本格的に始めた活動は瞬く間に話題となり、Instagramやfacebookのフォロワー数は右肩上がり! 県外のファンからは「撮影地に行ってみたくなる」という声が続々と寄せられています。

熊本×ファッション×人
ユニークなコラボは大反響

熊本県民なら誰でも知っている繁華街や景勝地。それがひとたびsho_maaの手にかかると、ちょっと不思議でワクワクが詰まった、実に魅力的な場所に変身します。それぞれの土地が持つ表情や変幻自在のファッション、思わずクスッと笑ってしまうような遊びゴコロのあるポーズと表情…。それらを駆使して伝えたいことは、「熊本のいいところを世界に発信する」というコンセプト。自分たちが生まれ育った熊本をもっとたくさんの人に知ってもらいたい。そして、実際に熊本へと足を運んでほしい。そんな思いから、常に新たな撮影地を開拓しているという2人。ハナウタカジツとの出会いも、作品を発表したSNSがきっかけでした。

ハナウタカジツに
「横綱みかん」の妖精が舞い降りた!

「メールをいただいて、果樹園や『横綱みかん』の写真を拝見したら、とても素敵で。すぐにここで撮らせてください!とお願いしました」。maaさんはみかんの妖精、shoさんはハチという設定に合わせ、衣装もデザイナーのKIKOさんに特注するというトリプルコラボが実現しました。「撮影前に打ち合わせを何度も重ねて、CGも少しずつ手を入れては寝かせて。製作は大変でしたが、特に愛着のある作品になりましたね」とmaaさん。唯一無二の世界観は、何気ない日常を楽しむことから生まれるといいます。「視点が凝り固まらないように、毎日の暮らしをのびのび味わうこと、色々なものを見て直感力を磨くことを大事にしています」。既存の枠にはまらず、自由なアイデアで活動の幅を広げ続けるハナウタカジツとも、重なる部分が多そうです。

熊本から世界へ
マネキンの旅は続きます

shoさんとmaaさんは、熊本地震で大きな被害を受けた益城町出身です。震災後は「いてもたってもいられない」と街へ飛び出し、マネキンアートパフォーマンスを披露するように。収益はすべて寄付し、独自の復興支援として活動しています。「パフォーマンスも大好きだけど、私たちはもっともっと作品を作りたい。皆さんの期待をいい意味で裏切るような、ぶっ飛んだ作品を作っていきます」と力強く語るmaaさん。大阪や東京でたくさんの笑顔を生んだ「旅する、熊本写真展」への参加や、個展の開催など数々の挑戦を経て、よりパワーアップしている2人。これからのさらなる活躍からも、目が離せません。(聞き手/ライター 井関麻子)

今回お話をうかがったのは
マネキンアートユニット sho_maa maaちゃんこと、吉川美沙都さん
Instagram https://www.instagram.com/sho_maa/
Facebook https://www.facebook.com/shomaa.kumamoto/

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