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反復横跳びしてばかり

「わあ~すみません~~~できてませんでした~~~!(しごとできないめそっ)」とテヘペロするポジションを前職あたりから随分狙ってきたのに、いつの間にか失敗している。何でだ。朝起きてslackにメンションが溜まっているのが苦痛でしかたがない。いいから定時になったら全員帰れよ残業したらタスクが溢れていることが伝わらないだろちくしょうと2ヶ月呪詛を吐いている。呪詛は自分に返ってくるのだやめようと思った過去の私はまた遠くなり、これまでの職場では考えられなかったほどの上司の無能さにイラつき、私はあいつを殴りたい、と毎日先輩に愚痴を吐いている。片づけても片づけても仕事が終わらない。むかつく。最近はまたXで暴れまくっているので、投稿後3秒で賢者になり5分で削除し10分後にはまた暴れるというのを延々と繰り返している。ああああああああああ。

疲れ果てすぎたので夕飯の準備をしながらアイカツ!大スター宮いちご祭りを見たら眩しさで目が灼けた。ipodからうっかりアルバムを削除してしまってから聴く頻度が下がっているけれど、かつて私を救済した音楽は変わらずに光であり続け、泣くのを堪えて玉葱を切る。君は私の勇気であったし、これからも勇気であるのだ。デミカツのメエちゃんかわいいね。デミカツちゃんたちが配信で「ソレイユさんのダイヤモンドハッピー」と言っているのを聞いてなるほど私たちと同じ地平のアイカツなのかと思った。星宮いちごは永遠に私たちのスター。


7月といえば初めて金沢へ行った。大学院を修了するとき、学芸員になりたいのならば現代アートを勉強しないといけないなあと考えて、選択肢の一つだった憧れの21世紀美術館。予想よりずっと遅く訪れることになった美術館は、素直な好奇心を刺激する場所で、美術に興味があってもなくても来館者に楽しいと思わせる仕掛けに満ちていてとてもよかった。レアンドロ・エルリッヒは想像よりもただのプールだったけど、例えば「金沢の自動ドア」などは、まるで美術に興味のない友人もとても楽しんでいたし、読み方を必要とするアートも面白いと私は思うけど、いいよね、シンプルにただ「楽しい」と感じられること、って思った。何年も前の大地の芸術際で、両親が目[mé]の「憶測の成立」をすごく楽しんでいたそれが嬉しかった気持ちを、また味わうことができて、私は幸せだった。この喜びを見失うことなく、いま選ぼうとしている道を進もうと思う。
北陸新幹線が開通したことで、案外気軽に金沢まで行けたので、また行きたいね。金沢行くより瀬戸内のほうが楽では?と考えて卒業後の進路を決めたあの頃は一体。

面白いといえば大田ステファニー歓人の「みどりいせき」、凡百な感想ではあるが筆致が興味深くてよかった。話のあらすじは正直読んでいてキツイ(あるいはつらい)と感じる場面が多かったけれど、それは彼の文章の運び方によるものだと思ったし、感受性はとても豊かなのにそれを「相手に伝わるように」言語化することができない、主人公たちが生きている階層の困難さ、について考えざるを得なかった。主人公が、人と交わることで、冒頭よりもやや伝わりやすい表現をしていくようになるのとか、すごいなあと思った。読みながらずっと「ケーキの切れない非行少年たち」というタイトルが脳裏を踊っていた。でも最初に書いたとおり、文章を面白いと感じるからこそ、あらすじ、つまり彼らの展開はつらく、胸が痛んだ。ただどこまでが大田の意図で、大田の素の文章なのかはよくわからないね、Xも小説ままの文章って感じなので。

あと最近面白いのはリングフィット。あと少しでやっとレベル100です。尋常でないほど太った5月からちょっと痩せた!と思ったがバチクソ仕事が忙しくなりできていないので悲しい……。マッスルメモリーを信じるしか。


お金使いまくったのでしばらく大人しくしています。東博の内藤礼を見に行きたいと思いつつ、なんか評判は微妙……?な感じなので考え中。私は日本人アーティストの中で内藤礼が一番好き、西美の「ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか?」の内藤もよかった。
ヨルシカの前世再演が当たったので、また行きます。次は横浜。横浜、最果タヒの展示を見に行ったあの一回きりしか行ったことがないので、なんもわからんです。ヨルシカの次は神様どうぞ私に米津のチケットをください。

書いておきたいことが他にもある気がするのだけれど、忙しさに押し流されて全部飛んでっちゃうので、悲しい。去年は十数年ぶりに小説を一話も書き下ろさなかったので絶対書きたいこの隠居期間に。というところで7月駆け込み月報なのであった。

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