どうしようもなく泣ける料理短編小説『彼女のこんだて帖』
くぅ~~~、泣ける泣ける。
料理にまつわる15の物語がおさめられた角田光代さんの『彼女のこんだて帖』を読んだ。夜にハイボールを飲みながら読んだら、こらえきれずこっそりと泣いた。お酒が入るとやばいぞ、これは。
失恋をした女性が自分を励ますためにラム肉を焼いたり、妻を亡くした男性が妻の手料理を思い出したくて料理教室に通ったり、どの話もじんわり切なく、あたたかく、どうしようもなく泣けてきてしまうのだ。
読んでいるあいだは自分がドライアイであることを忘れるくらい、目が潤みっぱな