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心得

昨年3月に初めて開いた企画会議と昨年11月の新企画会議。この2つの会議ではイベントのアイデア出しを行いましたが、色んなアイデアを出してもらうため、関係者じゃない人にも声をかけて多くの方に参加していただきました。
その時に会議の目的やイベントのテーマ等を書いた1枚の資料を配ったのですが、その資料の最後に、ある心得を書き記しました。

その心得とは、

天の時は地の利に如かず、地の利は人の和に如かず

という言葉です。

これは「天の時は地の利にかなわないし、地の利は人の和にかなわないよ」という孟子の教えです。

天の時

天の時とは、天が与えてくれる絶好の機会のことです。物事を成し遂げるには、いつやるか?が大事で、時の流れを読んで最高のタイミングで実行に移すことが大切です。特にコロナ禍においてはイベントの開催時期はイベントの成功に大きく影響してきます。

地の利

天の時よりも大事なのが地の利です。地の利とは、地形や土地の位置が有利な条件にあることです。イベントでも、開催地の気候風土や慣習文化といった地域の特色であったり、会場の雰囲気や設備を十分に活かすことが肝要です。

人の和

天の時、地の利よりも重要なのが人の和です。人の和とは、人々が団結して力を合わせることです。イベントでも色んな人材を集めて、それぞれが持つ技能や知識や経験や人脈を発揮しながら、全員で協力して運営することが不可欠となります。

3つとも大事

孟子は、天の時よりも地の利、地の利よりも人の和が大事だと説いていて、私もその通りだと思います。
でも天の時も地の利も活かした方が絶対いいので、結局3つとも全部大事です。
だからイベントを企画する時はこの3つを常に考えるように心掛けています。

かの上杉謙信もこう言っています。

天の時、地の利に叶い、人の和とも整いたる大将というは、和漢両朝上古にだも聞こえず。いわんや、末代なお有るべしとも覚えず。もっとも、この三事整うにおいては、弓矢も起こるべからず、敵対する者もなし。

「天の巡り合わせが良く、地勢も有利で、家臣や領民がよくまとまっている、この3つの条件を満たす大将を、日本や中国の歴史上も、神話の時代にさかのぼっても聞いたことがない。もっともこんな大将がいたら、戦は起こらないし、敵対する人物もいないだろう」という意味ですが、この言葉の元となっているのが、前述の孟子の教えです。

3つとも揃っている者はいないということですが、そういうものにわたしはなりたい。

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