Hanataro

世界40ヵ国を放浪後、総合広告代理店に就職。10年に及ぶ激務の末、コンサルに異業種転職…

Hanataro

世界40ヵ国を放浪後、総合広告代理店に就職。10年に及ぶ激務の末、コンサルに異業種転職をかますもコロナショックでリモートライフを余儀なくされ、ついぞや岐阜-東京の超リモート体制を完成させる。 私生活では二児の子育てに奮闘しながら、アラフォーな身体の衰えに抗うべくマラソンに励む。

最近の記事

第2回 言えなかったこと

 昔住んでいた名古屋の家の近くにチキンライスが抜群に旨いJAZZ喫茶がある。久しぶりに近くに行くことがあり、6年ぶりに訪れた。コロナもあり、お店がまだやっているのか心配であったが、あの頃と同じくトレードマークの”ワニの看板”が店前に設置されておりほっとした。  店内は10席程度であろうか大きくないスペースで、天井からは低音を聴かせたJAZZが大きめの音量で降り注ぐ。その音量のため、他人の会話が聞こえづらく、ゆっくりとコーヒーを飲みながら小説を読み耽る環境が揃っており、よく利

    • 第1回 節分の鬼に想ふ

       2歳の息子を連れて児童館に遊びに来た。 (この児童館にはとてもキレイで高身長な私好みな女性職員が1人いる) 節分が近いということでお遊戯タイムに参加型の節分劇が催された。コロナも配慮し、豆まきは”エアー”で行われるという。親たちは節分がどんなものかを知っているが、相手に豆を投げつけるという非日常を、さらに想像力を働かせなければいけないエアーで初体験する児童たちは、節分をどのように捉えるのかはいささか興味深かった。  司会者の説明を頼りに、赤鬼のお面を腹につけた先生が登場し

    第2回 言えなかったこと