旧藏内邸の花活け・4月 43 澄洋(ちょうよう) 2021年4月23日 10:08 春が一番季節の移ろいを感じます。今年の様に早く花が咲き、若葉の頃をゆっくり楽しむ間もなく夏日のニュースを聞くと何だか此れからが心配になってしまいます。お花も慌ただしく咲いて散る気がして気がかりです。シラナミは春に花屋さんに並ぶ綺麗な白っぽい葉の木です。シラナミの盛花を活けてお免状をいただいた日を思い出しました。オーガスタとシモクレンを合わせた三種生です。 この季節が来ると活けたい花菖蒲です。月曜日がお花屋さんの仕入日なのでその日に買います。帰って水揚げをして自宅の一番涼しい場所に置いて水曜日の生け込みを待ちます。火曜日には花が伸び水曜日には開花して綺麗なのは2日か3日、金曜日の仕入日に又花屋さんに行きます。最近は花に葉が余り付いてこなくてあしらいに困りますのでトクサも使っています。ハナショウブの美しさを生かしたいと思って白いオルレアとヒューガミズキやナルコユリでまとめています。 庭ではヤマトバラが柿の木に登って綺麗な花を咲かせてくれています。見て貰いたくて活けました。水揚げは良くて花も1週間もほって置けば散りますが手を入れますので花粉を落とすことも有りません。トゲを切って先端の切れない小さなトゲに気を付けながら活けます。大変だったのは欲しい所に花を咲かせる作業です。1日おきに通い指に擦り傷をつくりながら結局は私が楽しんだで終わりました。フトイやリアトリス蕾のユリを合わせました。 #写真 #終活 #アレンジ #いけばな #お屋敷 43