旧藏内邸の花活け・二代西頭哲三郎 人形作品展

画像1 西頭哲三郎先生の人形展が開催されています。20年前に福岡市で、先生の博多人形と新池坊のお花の合同展が有り、その時以来ご縁をいただいています。花は三種生で古木で雅味のあるキリシマを活けました。格調高い先生の人形の側に添える時は何時も緊張しますが、今回も御夫妻に喜んで頂けて嬉しかったです。左の人形は玉依姫(日本の初代天皇である神武天皇の母親になる神様)、右側は武勇桃太郎です。
画像2 応接室には咲き始めた一重のヤマブキを活けました。ずいぶん昔の事ですが通学路に旧家の土塀と小川の流れがあり、この季節に成ると八重のヤマブキがたわわに水面に映えて咲きました。今でもその情景がはっきり思い出されて、ヤマブキを手にすると水辺の風情を活け表したいと思います。今回は先生の太公望の可愛い少年の人形をお借りして、水辺を想ってみました。
画像3 1月に“しあわせ便”で丑の絵に工作して替えた写真を出しましたがすぐ後悔しました。切り取ったおっとりした丑さんでは一生懸命荷車を引いて幸せを届けようとする本来のメッセージが表せませんでした。この場を借りて先生の猪の本当の“しあわせ便”を出させて貰います。やっぱりこの猪さんでないと作品が成り立ちませんでした。なんだかほっとしています。
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