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意外と知らない最終回

ご長寿子ども番組、「おかあさんといっしょ」の着ぐるみ劇。具体的なタイトルを上げると、「にこにこぷん」「ドレミファドーナツ」「ポコポッテイト」「ガラピコぷ~!」等だ。

現在やっているのは「ファンターネ!」だが、最近では大人が見てもどこか懐かしい小ネタが挟まれている。

そして、その劇の最終回があることはご存じだろうか?いくつか知っているものをご紹介したい。

「ポコポッテイト」はラーテルのムテ吉、マンチカンネコのミーニャ、ジャコブヒツジのメーコブの三人を中心とした着ぐるみ劇で、ムテ吉の両親はトレジャーハンターでずっと家を空けている。劇中ではムテ吉のセリフのみでその存在は語られているが、最終回はついにムテ吉の両親が帰ってきて、三人は迎えに走っていく…という終わりだ。

「ガラピコぷ~!」は最終回に向けて何話かに分け、最後を匂わせる作りになっている。メインのキャラはウサギのチョロミー、オオカミのムームー、そして初回に2人が住む星へロボットのガラピコが落ちてくるという話だ。3月に入ってから、ムームーには弟ができ、自分が大切にしていた手袋ぬいぐるみをあげることを決意する。その後も数話かけてサブキャラではあるものの、配達屋さん、新聞記者の色々なキャラが昇進する、または自分の意志で今の職にとどまるなどのエピソードが語られていく。そしてチョロミーはムームーに弟ができてお兄ちゃんになることを聞くと、謎の焦りを感じてしまう。ガラピコもいつかは自分の星へ帰ってしまう。このままではいけない。そんなことを考えていた時、事故のような形でガラピコの後頭部にあるボタンを押してしまう。
すると、ガラピコから聞こえてきたのは「大人になったチョロミー」の声だった。なんと、ガラピコを作ったのは大人になったチョロミー本人だったのだ。チョロミーは小さい時に友達が少なかったことを悔やみ、小さい時のチョロミーに向けて遊び相手としてガラピコを作っていた。最初に落ちてきたガラピコの宇宙船はタイムマシンだったのだ。
ガラピコの故郷が実は自分の星だったと知り、ガラピコが本当のことを知っても他の場所に帰ることが無いと分かったチョロミー、そしてロボットを開発できる自分の将来を思い描いてか、安堵した様子で最終回は幕を閉じる。

現在放映している「ファンターネ!」もそうだが「ガラピコぷ~!」では多様性を意識して男でも女でもないキャラクターがメインとして据えられていた。「ファンターネ!」ではさらにメインキャラが動物とも言い難い設定になっている。また「ガラピコぷ~!」では女の子のチョロミーがわんぱくな元気いっぱいのキャラだったり、「ファンターネ!」は男の子のルチータがリボンが好きなキャラであり、ジェンダーによる区別もなくしている。

興味深いと思ったら一回でも見てみて欲しい。ひょっとしたら大人でも発見があるかもしれない。

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