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知らなければ聞き取れない

最近SNSを見てると、『若いタレントは「ヤバい」しか言えないのか?』と話題になっていることがある。単純な語彙力、つまり表現のバリエーションが無いということも考えられるが、彼女らは彼女らで「ヤバい」という言葉で共感を得ている……かも…しれない。

しかし、LiD(聞き取り困難)においての語彙力は普通の人より違う意味を持つ。タイトル通りだが、その単語を知らなければ聞き取れないからである。

8年ほど前だろうか?保冷バッグの保冷剤を入れている所からわずかに異臭がするためどうすればいいかを他の人に聞いたことがある。

「じああえんそさんがいいよ」

…?

なんとかぼんやり聞き取れてはいるものの、何のことだかさっぱりだった。カタカナの何か化学式的なものなのか、液体の名前なのか、それとも何か違うものなのか。結局それが「次亜塩素酸水」という薬品だということを知ったのは実際に持ってきてもらった薬品のボトルを見てからだった。というか、じあえんそさんは漢字だったのか。

また、環境によっても言葉の意味は変わってくる。気象情報であれば「かいせい」は「快晴」であることがほとんどで、書類の話をしている中で出てきた「かいせい」ならば「改正」だろう。

そうでなくても語彙力は説明に説得力を持たせる力がある。LiDじゃなくても語彙力を増やすことは人間にとって重要なことだろう。

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