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ふつうのかあちゃんが博士課程に進むまで②

 ふつうのかあちゃんである私が

 ちょっと学問分野に参加したいな、など軽い気持ちで
 研究の世界に足を突っ込んでもいいのかしら、

 と考えてるときに、

 いやいや、ふつうのかあちゃんが、
 おこがましいだろう、

 と、何度脳内ブロックをしていたのは

 メディアにでている

 働きながら、子育てをし、社会に対する発言を
する女性たちが

 素晴らしい学歴、経歴すぎることということであった!

 草野球で楽しいから、野球をもっと練習したいな、ぐらいのレベルで、野球チームを探していたら、

 メジャーリーガーが現れ、

 野球やるなら、このぐらいの能力がないとね、テヘッ笑

 と、笑顔で言われているようなもんである。

 私は、メジャーリーガーになりたいわけでも、メジャーリーガーじゃないと野球を語る資格がない、と思いたいのではなく、

 野球をやってたら、奥が深いことに気づき、
 みんなで野球って楽しいな、野球を通して見える互いの世界を共有しようぜっ!

 という気持ちなのだが、

 メディアで見るキラキラ素敵女性たちを見ると、

 立派じゃなけりゃあ、学問には携わる権利なし、と言われている気がしてしまっていたのだ。

 平氏にあらずんば人にあらず、ってことだよね、
と脳内に、大泉洋を住まわせ(鎌倉殿の13人)

だからといって、戦うこともせず、

 ふつうのかあちゃんには眩しい世界だわ、と諦めていたのである。

 かつて、20代で修士課程に通っているときもそうだった。

 博士課程のパイセンたちが
 目にクマをつくりながら

 『いつ寝られるかわかんないくらいだなー』

 と、遠くを見ながら、ボサボサの頭で
教授に、『ガンバ!』と励まされるのを見ていると

 24時間戦えますか?
 の時若丸になるよりは、(昔のリゲインのCMを見てみよう!)

 雑誌の『JJ』の
エビちゃんOLになりたい!

 と思い、

 『だが、断る』と、進学をすっぱりやめ、

 ふつうのOLになったのである。

 パイセンたちが

 EXILE並みにイキイキとダンサブルな姿を見せていてくれたら、

 きっと、3代目ブラザーズに参加させてくれよ、
と、こちらから願い賜ったと思うが、

 か細い息耐えそうな姿を見ては、

 やっぱり、『だが、断る!』しか選択はなかったのである。

 つまり、私は、人に影響されやすい。

 が、本当にそれでよかったのか、

 そんな自問自答をしていた私が、再び、立ち上がったのは、

 息子の存在であった。

 

 



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