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高尿酸値は、食べ物中のプリン体が原因は本当か?・・・そして尿酸君よ、ごめんなさい。

尿酸とアルカリ性体質についての気付

結論から言えば、食事中のプリン体がそのまま自分の尿酸値に反映する訳ではない。
一緒に飲むアルコールによって先ず急激に乳酸が出来て、乳酸は酸で有るので酸性体質になって、尿酸と言う酸を溶けにくくして、尿酸の排泄に影響が出るようだ。
つまり、アルコールを飲むことで尿酸の排泄が滞る事態が生じる。
そうして、高尿酸血症に近づいていく。

特にそのアルコールに果糖ぶどう糖液糖が入っていると、どうやらもっと乳酸が出来て更に尿酸が溜まり易くなるらしい。

これは大きな気付きだ。

レモンサワー、グレープフルーツサワーなどを作る際には、ほぼ間違い無く果糖ぶどう糖液糖が使われている。

果糖ぶどう糖液糖は今や、○○サワーだけでなくあらゆる食品の甘味料として使われている。
果糖ぶどう糖液糖がなぜ避けるべき甘味料なのかが分かった気がする。
代謝の過程で大量の乳酸が出来るからなのだ。
そうして酸性体質の出来上がりだ。

なので高尿酸血症については、食事の内容を気を付けるよりもアルコールと果糖ぶどう糖液糖を控える方が良いだろう。

因みに尿酸は非常に強い抗酸化力が有って、人間の血漿中抗酸化物質の約半分は尿酸だとのこと。
その抗酸化力はビタミンCの数倍だそうだ。
人間はビタミンCを作る事が出来なくなったと言うか、ビタミンCを作る事を手放した。
その代わりに尿酸を抗酸化に使っているとWikipediaでは説明している。
尿酸を分解するための尿酸オキシダーゼが失活している。

だから本来、人間にとって尿酸はビタミンCの代わりとなる味方であるのだ。
それが高尿酸血症などと言う病名を与えられて、敵視する状況なのだ。なんかこれが分かった途端に尿酸に対して申し訳ない気持ちが湧いて来た。

乳酸は、がん細胞が免疫細胞から逃れるために作ってもいるので、果糖ぶどう糖液糖は侮ることなかれだ。


2015年春(けっこう前ですね)の健康診断で「一応標準の範囲ですが、尿酸値が高めですね」と言われた。
毎年の健康診断で、尿酸値が徐々に高くなっていたのだった。
このペースの上昇具合だと、来年は基準値を超えそうだ。
しかし、その来年は来なかった。
なぜならば、思い立って会社を辞したからであった。
57歳になる直前だった。

今となっては尿酸値が高くなったのには思い当たる節がある。
会社員時代に週末にはほぼ必ず、焼肉を食べに行っていたのだ。
それもかなり遅い時間から肉を食べてビールを飲んだ。

その頃は、肉は積極的に摂るべき栄養だと思っていたので、食べれば食べるほどに良いことだと思っていた。
そして常にお腹が張っている感触が有った。
膨満感である。
多分SIBOだった。

一般的には、尿酸値が高い原因はプリン体を多く含む食品の食べすぎと言われる。
この場合はビールと牛肉がプリン体が多いと目される。
だけどもそれは違うようだ。
そもそもビール自体にはプリン体は多いとは言えないことが分かった。
問題は先の説明通りアルコールが問題なのだ。
だからアルコールと牛肉の組み合わせが悪いのだと言い変えなければならない。

プリン体が少ないにも関わらずビール=尿酸と言う構図はなぜできたのか?
多分、ビールを大量に飲みながら食事をするスタイルで、食事に入っている果糖が急激に乳酸となって、酸性体質を作り易いので、高尿酸血症になり易いのではないだろうか?    

Wikipediaによると高尿酸値になる理由は主に3つ。
先ず食事から入って来るプリン体の量が多い時で、その代謝物である尿酸が過剰で且つ尿酸排泄が間に合わない時。でもこれは全体の2割程度。
次に自分の体内で作った尿酸が多すぎて尿酸の排泄が間に合わない時でこれが6割を占める。
3つ目がこの二つの合わさったもので2割程度を占める。
要は食事よりも自分で作る尿酸のほうが多いのだ。

尿酸は肝臓がブドウ糖を代謝するときに、ペントースリン酸回路でつくるらしい。
通常ならばゆっくり作ってゆっくりと排泄されるので問題は起きない。
ところがところが、アルコールを飲むことで糖の代謝が進むけども、同時に乳酸が急激に作られるという事が起きるらしい。
つまり、乳酸によって酸性体質が出来ていることになる。

酸性体質になることで、出来た尿酸と言う名前の酸は血漿に溶けづらくなる。
そして尿酸は結晶化して針のようになって細胞を傷つけることになる。
痛い!ともかく痛い!風が吹いても痛い!
これを痛風と呼ぶ。

高尿酸血症を根本的に防ぐには、アルコールや果糖ぶどう糖液糖をなるべく摂らないことだ。
そうすれば酸性体質にならずに済む。
アルカリ性体質で有れば尿酸は血漿に溶けやすい状態なので、容易に尿から排泄される。
更に言えば、野菜スープやクエン酸を活用して身体を常にアルカリ性体質にしておくべきだ。
アルカリ性体質を維持していれば、尿酸君はずっとわれらの味方で、抗酸化作用を保ってくれる。

尿酸君よ、勘違いしていてごめんよ。

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