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「うつ」を受け入れる

このnoteでは、主に東京のごはんのはなしを配信していましたが、今回は別のテーマで書いてみたいと思います。

私は、現在うつで療養中です。
今はかなり回復しておりますが、実はつまずくのは2回目です。
理由は、いろいろありますが、つまずく以前から、なんとなく首尾よく生きられない自分にいらついていました。
他の人みたいに、楽しく朗らかに何の不安もなく過ごしてみたい。そう思った頃もありました。
ですが、治療や休養の間に、家族や恋人、友達、職場の方に本当に助けてもらい、感謝の気持ちを持って接していくうちに、少しずつ自分のことを受け入れてこれた気がします。
まだ道半ばですが、自分や自分の人生が代わりのいない大切なものだと思い始めました。

今まで周囲の親しい人にしか、うつのことを話したことはありませんでした。SNSやブログで病気のことを語っている人を見ると、同族嫌悪を感じる一方で、オープンにできる羨ましさも感じていました。今でも「病み垢」と称し、不特定多数の人と関わりを持つ行為は、個人的にあまり好ましく思いません。(もちろんそうできないことに対する羨ましさの裏返しの部分もあると思います)

今回、初めてうつのことを書こうと思ったのですが、理由は仲間を見つけたいわけではなく、自分の回復への一環になるのではないかと考えたためです。
うつに関するライフハックを発信したり、経験談を語ることで、見ている誰かの役に立つこともあるかもしれません。
ですが、私は自分が「うつ」であることを自覚するために、「書く」ことにしました。

どこか心の底では、「わたしは病気じゃないし、普通だ」と思っている自分がいます。心療内科に通っているし、服薬もしているし、認知行動療法なども勉強しています。それでも、どこか「病気なんかじゃない」と納得できていない自分がいるのです。

うつを自覚すること。それが治療の近道のようです。
動けない、不真面目な、責任感のない、自分。それが今の自分であっても、受け入れてみる。以前の自分より、できないことが増えました。治療をして寛解しても、以前の自分には戻れません。

それでも、新しく気づいたこともたくさんあります。私の周りには、私のことを心配して愛してくれるたくさんの人がいること。自分一人では何もできないこと。一人でもできると思っていたことは、実は人の手助けや見守りがあってできていたこと。
多くのことに気づき、次第に回復してきました。きちんと回復に向かっていることは、とてもラッキーなことだと思っています。いつか恩返しができるように、感謝の気持ちを持って生きていこうと思います。

このnoteを読んで、「うつとはこういうものなのか」と思った方もいるかもしれませんが、個人個人によって症状の感じ方や回復の仕方は異なります。
一人の例として軽く捉えていただきたいです。
また、このnoteの目的は、多くの人にうつについて知ってもらうことや、同じうつの人に希望を与えたいというわけではありません。そんなたいそうなことは考えていません。
ただ、自分のことを振り返り、受け入れることが目的です。その方法として「書く」ことを選びました。
チラシの裏でもよかったのですが、私のことを心配してくれている人もいるので、その人たちには届けたいと思って、noteという媒体を選びました。

このような内容を公開することは勇気がいりました。けれど、いつか訪れる一歩でした。先延ばしすると、不安が高まりますから、早めに吐き出してしてよかったかも知れません。
またこのnoteでもうつに関する記事を書くかもしれません。ご覧になりたくない方は (ハッシュタグ)ごはんのはなし をお読みいただきたいです。

今日はこのあたりで。

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