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引っ越してみよう その3

店のクロージングで気づいた事。

私達の場合は仕事をやめる訳では無いが、移転先は決まっていない非常にフワフワした状況でのクロージングになりました。笑

なので通常の営業を行いつつ、店を引き払った後の予約も受けたりしながら店の片付けを進めて行く事にしました。

これが思っていた以上に大変でした。

閉めるなら物を減らして行くのが基本になるのですが、営業しながらなので当然仕入れも続きますし、物や什器の処分も産廃業者さんに頼んで一気に処分って訳にはいかないので時間も体力も使います。

世は断捨離などと言われていますが「惜しい」と思うのが人の性でして、先々の不安なのか物の必要不必要の判断をする事の難しさを痛感しました。

手探りで店を作っていく中でスペースがあるが故に什器や資材、花器など様々な物が増えていったのですが今はもっとシンプルでコンパクトでも良かったなって思います。

片付けていく中で自分達のスタイルを見つめ直す機会になり、改めてスタイルのある方達は業種業態を問わず凄いなと思いました。

正直なところ私は店を開けて暫くはスタイルやこだわりみたいな物を軽く考えて花屋をやっていたと思います。

しかし、営業していく中で品質や季節感といった自分の中で優先度が高い所が少しずつ明確化されていきました。

そうなると、徐々に自分のやりたい事とやっている事の差が目に付く様になり、ある種のフラストレーションを感じる様にもなりました。

自分がやりたい事は何なのか、今やっている事はやりたい事なのか、何の為に働き、何の為にお金を得ているのか、その生き方をしたいのか...考え出すと途方もないのですが、結局の所は自分の為に始めた仕事ですので、もっと自己中心的に考えても良かったんだと思う様になりました。

クロージングを行う中で、改めて自分の大切にしたい事を見つめ直す事が出来ましたし、次のスタイルを考えるきっかけにもなりました。

お店を約3年半、店になる前も数年間はフリーだったのであまり振り返って反省する機会が無かったのですが、今後は年に一度くらいは総括して考える時間を設けたいと思います。

無自覚のうちに少しずつ出来た歪みも、取り返しがつくうちなら修正出来そうです。

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