ささやかな夢
いつか
そんな風に言うと
それはきっと叶わない遠い夢だとか言われてしまいそうだけど
それでも
いつか
もしも
夢見ることは自由だったらと
夢を思い描いてみる
そっと目を閉じて
瞼の裏の
わたしだけの自由な
どこまでも広がるキャンバスに
絵空事と言われるかもしれないけれど
描く夢
いつか
なんにもしない保育園を作りたい
おはようと登園して
カバンを置いたらお庭で遊ぶ
泥んこになって
お腹が空いたらおにぎりをもぐもぐ
眠たくなったら縁側でお日さまに包まれて眠り
目が覚めたらまたお庭に出て虫探し
またお腹が空いたら
蒸したお芋を食べて
そうしてお迎えまで
お庭で今度はおままごと
縁側がある平屋のお家に
赤ちゃんから幼児まで一緒に過ごす
先生たちはみんな誰もが子どもたちをみんな分かっていて
いわゆる担任みたいな感じではなく
仕事が終わったママやパパたちがお迎えに来た時に
お料理上手なおばあちゃん先生のごはんを
そこで子どもと一緒に食べて帰ることが出来たり
お惣菜を持ち帰ったり
保育園というよりも
その地域で一緒に暮らす人々のためにある
子どもたちが安心して過ごせる場
そんな感じ
週案も月案も年間計画もない
春には春を愛で
夏には暑さを感じ
秋には秋を味わい
冬には雪で遊ぶ
そんな風に暮らす家
先生という人たちも自分の子どもも一緒に過ごし
近所の小学生や中学生、高校生たちも
学校帰りに宿題をしに立ち寄って
近くのおばあちゃんやおじいちゃんが
お茶を飲みに来て子どもたちと遊んだり
生まれた赤ちゃんが
大人になっていくのを
たくさんの人たちの心が寄り添って育んでいく
そんな
保育園
そんな
暮らす家
みんなが過ごす場
夢物語だよね
こんな夢物語
誰にも求められることもないよね
それでも
夢見ることは自由
明日は獅子座の満月🌕
今夜は
自分の好きを思い描いてもいい夜かもしれない
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