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私の推し
「推しとかっていますか?」
初めましての場面でよくこの質問に出くわすようになった。
小学生のプロフィール帳にも、推しについての欄があったりと、『推しのいる生活』がスタンダードになってると実感しています。
推し。
人に勧めたくなるほど気に入っている人やモノコトのことで、だいたい人やグループ、キャラクターについてが多いような。
いろんな人やグループ、キャラクターなどから感動やワクワクをもらって生きてきた私ですが、
「推しは?」ときかれると頭の中がぐるぐる……。
大好きでなくてはならないものはたくさんあるのに、では『これが私の推し』と答えるかというとなんだか違う気がする。
こんなこともっとライトに考えてもいいのに、
『推し』というもののハードルを高くしているのか、
大好きだけど熱狂的にはちょっとなれないドライな性格のせいなのか『推し』がすぐにでてこない。
特に人物に関しては、パワーをもらえる人や見ていたい人はいるけど『素敵なパフォーマンスでした!では!充実した日々をお過ごしください!』と心の中でぺこりとおじぎをしてその場を立ち去るタイプなので、熱狂的にはなかなかなれないこの性格。
『あー!私って熱狂的になれない、推しがいない、なんて冷めた人間なんだろう』
と感じ、なんだかすこし落ち込んだときもありました。
そんな中、『これってある意味、わたしなりの推し活なのでは?』とふと気づいたのが我が家のお金の使い方。
出かけた先で「素敵だったよね」と心が動いた対応や人柄、空間や味などに惚れ込むと
また行きたいな、応援したいなと思って足繁く通う。
特にコロナの時期、お世話になった近所のお米屋さんがお店を閉めなきゃいけなくなったことも悲しくて、無くなってほしくないお店は出来る限り通おうと思った。
ここが1番美味しい!と感じる個人経営の洋菓子店もお茶の専門店も、何か手土産やお祝いを贈るときはそのお店を必ず利用したり。
『あのお店が好き』『素敵なあの人にまた会いたいな』そんな気持ちでお気に入りのお店に立ち寄って、自分の心が動く好きなものや時間を買うのも推し活なんじゃないかなと思った。
そう考えたら、いつも担当してくれる美容師さんやエステティシャン、アイリストさん、ネイリストさん、カフェのお姉さん、和菓子屋さん。
私なりの推しが結構いることに気づく。
推しというのはさまざま。
最近は、砂糖も添加物も不使用の『の・はぎ』のおはぎに夢中!
もうすでに人気店だけど、明日も行きたいお店や会いたくなる素敵な人がいるところってやっぱりいいなぁ。
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