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わたしだけが知っている『君のすきなとこ』

とっても好きなアーティストのひとり、平井堅さん。

平井堅さんの曲のなかでも
たいせつにしている曲がいくつかあるんですが
1番すきな曲がこの『君のすきなとこ』です。

リリースは2007年。
私が19歳のときです。

ほんわかしたメロディ。
そして大好きな人のすきなところをいくつも並べて
愛おしさが爆発してるのと
「こんなに!こんなところも、すきなんだよ!?」という鼻息すらかんじるとっても可愛い可愛い曲。

思いが募るほどに 直接顔見ては言えない
きみのすきなとこなんて数え切れないほどあるのに
ほら 今この気持ち 君にいったら
困った顔するかな?
その逆ならいいな

Aメロは、密かに募らせた恋心が可愛らしくも苦しく…片想い中聞いていた私は首がもげるほど頷きながら聞いていました。

そしてサビはこれでもか!というくらい
すきな人のすきなところがでてきます。

レア感あふれる『照れた笑顔』からはじまり
『長いまつげ』『耳のかたち』と、いつも横目でみてるからこそ出来たこまかな好きなところ。

でもこの曲のいいところって
『切りすぎた前髪』とか『ぐしゃぐしゃ泣き顔』というちょっとダサいところもすきなところに入っているとこ。

誰かをすきになったとき、

「◯◯くん、いいよね〜」と周りから好感もたれてるのを知ったり耳にしたりするとちょっと焦ったりムッとしませんでしたか?

みんな知ってるいいところ、
誰でもなんとなく当てはまるいいところだけじゃない
『あたしはこんなところも好きだもん。こんないいところも知ってるんだもん!』という妙な張り合い感がでちゃうというか、片想い相手マニアをここぞとばかりに出したい時ってあるじゃないですか。
私はすごくありました。

片想いだから深くは知らないし、知ってるところにも限度があるんだけど、そんななかでの「あたしが世界で一番すきなんだから!!!」と意地をみせる。
そんな想いを、この曲の1番のサビを聞くたびにいつも爆発させていました。


そして2番。
2番のサビを聴くと、
『片方だけできるエクボ』とこれまたマニアックポイントが増えている…!

さらに
『朝のかすれた声』や『髪の匂い』『抱きしめた温度』と、距離が近くなってるー!という発見が…!!
知れば知るほど好きなところが増えています、という喜び。

2番サビでも、加わった好きなところが並んでいくんです。
もう好き好きポイントカード、ポイントいっぱい…!!!
どうしよう胸がいっぱいだああああ!!
という苦しい嬉しい想いのなか間奏がやってきます。

わたし、この間奏がすーっごくすきなんです。
やわらかくて おだやかなメロディ。
まあるい気持ちにさせるハミング。

すきなところをたくさん並べ
気持ちがぎゅんぎゅんに高まったサビの直後にやってくるこの間奏は、
好きな人のことを回想するタイムだったり
『すきなとこ、あとはあとは…』と考えちゃう時間だったりする。

そして間奏あけ、ラストにかけて好きなとこのたたみかけ。
ちょっと面倒くさいところも入ってたりと、
ここもとってもすてき。
脳内フォトギャラリー見ている気分になります。


誰だってその人のことを好きになれば
もっと知りたいって思って、
あれが好きなんだとか、目で追って知った情報がどんどん追加されて『すきな人マニア』になっていく。

それちょっとどうよな点も、好き補正されちゃったり…。
それが自分の生きがいにもなったりする。

小さなホクロや、
傷のあと、靴下脱いで見えた足の甲のかたちとか。

マニアックなところに目がいったりするんだよなぁ。


そんな『きみマニア』な想いがつまって
かわいく仕上がったほっこりラブソング。

年重ねても、共感できる曲になっていたら最強だな。

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