南瓜箱

かぼちゃ箱が解散。
そんなの、あってないようなものだ。
空気の抜いた気泡緩衝材と同じ。

自分は何者でもないと、割と早く知った。
スポーツも勉強も努力してさえ人様には追いつけず、ステータスの差が私の前に鎮座していた。
絶望はしなかった。
そんなに期待が無かったのも大きいが、単純に
自分の限界が早めに見えたと思い込み努力を放棄したい願望にあった。

それが久方ぶりにぶっ壊れた。
ステータスの差も、努力も絶望も全部無視して飛び込んだ世界があった。
正確には世界にも入れてないかもしれない。
パスポートが無かったから。
でも確かにそこには見たことのない景色があってそこに全力で行こうとしたのは事実だ。
同じ場所に向かう人達は私達の何倍も鋭い武器を持つ者も沢山いた。
でも私達はピンセットだって戦った。

かぼちゃ箱が解散した。
それに、反応してくださった人がいた。
それだけで有意義な時間をもらったなと、
改めて皆様に感謝した。

一応、相方にも。

これからは1人であそこを目指す。
今年こそパスポートが獲れるように。

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