11月

浮き沈みが激しかった11月がやっと、今日で終わる。少し前までは1カ月なんてあっという間に過ぎて云った感覚だったが、最近は時間感覚がバカ狂っており、11/3あたりなんて遠い昔の事のように感じる。だけど正社員で働いてた半年前の出来事は、まだ自分の中では過ぎていないようにも思っている。

11月中旬から後半にかけては、家の居心地の悪さから夜な夜な遊びに出かけたり、お酒を飲みに出ていた。外出するから交通費や少しの酒代は出ていくが、それよりも外で過ごす時間がとても気持ち良い。増々生活リズムはおかしくなるが、身の健康を引き換えに私は心が軽くなる方を選ぶ。

来月から翌年3月の土日限定のバイトが決まった。9月まで働いていた場所の人手不足という事で急遽やる事になった。丁度今日、派遣の登録会に行こうとしていたが、会社で働くのが少しトラウマで気乗りしていなかった。それが原因か、又は昨晩寝る直前にC.Cレモン(超うまい)を飲んだせいか、腹を下し登録会をキャンセルをしてしまった。写真のプリント、フィルム、現像代を考えたら我儘を言っている場合ではない。でも、嫌なものは嫌なのだ。写真にかかる諸経費も必要だし、遊びにも行きたい。そんな時に前職場の店長から上記のバイトのメールが届き、もう、神様だと思った。それで勢いづき他のアルバイトの応募もして、もう全てを手に入れたような気持ちでいまに至る。

明日、12月最初の日の夕飯は久しぶりに家族で外食に行く。家族全員で外食しに行くといつも、ほんの少しだけ切ない気持ちになる。外に出ると、自分たち家族が世間から際立った存在に見えるからだ。自分ではそう思っていないつもりだが、恥ずかしいに似た気持ちがあるのだと思う。少し頼りなく見えるというか。半年前に私がちょっと頭おかしくなった時に、私は自分の事を家族に受け入れて欲しかった。父はそれが出来なくて、その事が大きな絶望だった。でも、本当の本当は私こそが家族を受け入れてないのかもしれない、と今書きながら気づく。ま、そんな深く考えずに明日の夕飯を今から楽しみにしている方が、気分がいい。家族で外食するときのソワソワ感を恥ずかしいと思いつつ、本当は、噓偽り無く涙が出そうになるくらい愛おしく大切な時間なのだ。何故そう感じるかは不明、だけど別にこれは明文化が不必要な感情だと思う。


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