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国際ソーシャルワーカーになるまでの旅路〜1ヶ月目

対人支援のキャリアを歩んでから、
今日で1ヶ月が経ったので、その備忘録。

ちょうど1ヶ月前、実質1日目の勤務日を終えて
家に帰った私は、自分の部屋で号泣していた。

ずっと目指していたお仕事だったからこそ、
過度な期待があったからかもしれない。

でも、想像していたものとあまりにも
かけ離れていた。

職場の人権意識の低さから来る差別的な発言
これが当たり前の環境に、絶望していた。

あれは、怒りの涙だったと思う。



クライアントのほとんどが過酷な状況下にいて、
精神疾患を患っている人も多い。

共感しすぎても、自分が持たないし
客観的に対応をすることができないので
ある程度は感情の距離を取ることは大切なのはわかっている。

そんなのわかってる。

でもさ、だからこそ、私たちの1つ1つの言動や
醸し出す空気感がとても大切なんだよ。

先輩たちの言動を見ながら、
「私ならどんな言葉をかけるかな」
「私ならどんな表情で、どんな姿勢で話を聴くかな」
って、ずっと考えていた。

(この問いは今も、これからも、ずっと持ち続けたい)

その日はずっと心の中のモヤモヤを抱えながら、
目が回るような忙しさの中で、心を殺して過ごした。

その夜、電話でオーストラリアにいる彼にその日の出来事を話していたら、
堰を切ったように涙が溢れ出してきた。

自分でも驚くくらい、涙が止まらなかった。
ショックだったし、すごく怒っていたんだ。

でも、電話の最後に彼は、こんな言葉を残してくれた。
それが妙に、いまもずっと心の隅にある。


”Be the Change You Wanna See”




日本語でいうと、「起こしたい変化の発端になれ」
みたいな感じかな。


あれから1ヶ月。

ちょうど今日は、1ヶ月前に会ったクライアントの面談をした。

前回もそうだったけど、彼はずっと体が震えていて、
目の奥にいつも闇を抱えている。

彼が持つ深い悲しみを感じて、胸が締め付けられる思いで
なんだか涙が出そうだった。

1ヶ月前の私は、彼に対しての先輩のありえない態度に驚きながら、
何もできずただ隣で、言葉を失うだけだった。

今回は私1人で対応。

とにかく意識したのは、
「I see you. You are seen. I care about you」を
言葉と、それ以外の全てで、全力で伝えること。

面談の最後には、彼の目に少しだけ光が宿り、
表情が穏やかになった気がした。

私の一方的な願いが、そう錯覚させただけかもしれない。

でも私は、彼の少しだけ柔らかくなった表情を見て、
涙が出るほど、嬉しかった。

1ヶ月前の涙とは、また違う涙。

大丈夫、私はちゃんと進んでいる。

あのときの涙と怒りが、私を正しい方向に
導いてくれてるよ。

I am becoming the change I wanna see.






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